KU Leuven BBAで1年間過ごして感じたこと
この記事ではKUで1年過ごして感じたことについて紹介します。BBAに進学を考えている方の参考になれば幸いです。
暮らして見えたベルギー留学の現実と利点を挙げていきます。
現実
海外の大学というとキラキラして見えるかもしれませんが、入学してギャップを感じることもあると思います。ここでは私が1年間過ごして感じたベルギー(ブリュッセル)留学の現実について話します。
ブリュッセルキャンパスについてですが、図書館は18時まで、キャンパスは21時までしか空いておらず土日は閉まっています。市の図書館も基本日曜は閉まっています。冬は日が短いし寒いので学校で勉強するのを億劫に感じることもあるとおもいます。でも試験は一ヶ月続くので冬に心が折れてしまう生徒も多いかと思います。勉強を友達と一緒にしたりたまにはカフェで勉強して気分転換してみるのもおすすめです。あとは夏に日本帰国する目標を立てて全て一発で合格するモチベーションを作ったり。
2年生に入ってからは学校に来る生徒自体も少なくなっている印象です。正直なところ映画やVlogで見るような海外留学とは程遠いと思います。ブリュッセルキャンパスに限ったことかもしれませんが、ルーベンキャンパスと違って学生団体やイベントもさほど充実していません。
進学での注意点
進学を迷っている高校生の方には学費が安いからという理由でKUに入学したいと思っている方も多いと思います。私も決め手は学費の安さでした。
ですが後悔しないために、なぜ留学したいのか、ビジネスを学んでどうしたいのか、本当にベルギーで良いのかなどを今一度しっかり考えてほしいです。
海外で一人暮らしをして母国語ではない英語で勉強するタフネスと経験は貴重だと思うし、新しい出会いもあるし住まないと見えてこない国の印象もあると思います。けれど、例えば「就活に有利そうだから」「日本に希望が見えないから」「これからは海外大学の時代だし」「とりあえず海外行きたい」という理由だけで決めるのはオススメしません。
海外に行きたいだけなら日本の大学でも交換留学制度があります。就職においても、ヨーロッパは北米と比べ日系企業の就職イベントが少ないし、現地就職をするなら修士課程まで進んだりインターン経験を積む必要があります。就活の知識は乏しいですが、何もしなくても就職できるほど易しいものだとも思いません。日本のような利便性、安価な日本食、手厚いカスタマーサービスはありません。思い通りに行かないこともきっとあると思います。治安も日本より悪いです。留学をしただけで人生がガラリと変わるほど特別なものでもありません。
留学経験は良いことだと思いますし、気持ちがあるなら行ったほうがいいとは思います。うまく生かせばその後の人生に大きく影響を与えるものにもなると思います。後悔しないためにも簡単なプランを立てた上で進学を選んで欲しいです。KUで経営学を学んで何がしたいかどうなりたいかを考えて自分の理想と擦り合わせて考えて欲しいです。
留学の利点
流石に酷い部分を挙げ過ぎたのでベルギーのいいところも紹介したいと思います!
ベルギー留学の1番の利点は、ヨーロッパ旅行がしやすいところです。Ryanairを使用すれば往復一万円未満で他国に旅行することも可能です。フランスやオランダはバスですぐ行ける距離にあるので一泊の小旅行もできます。
あとは、クリスマスマーケットも魅力です。12月ごろになるとブリュッセル市内に数ヶ所クリスマスマーケットが設置されます。可愛いクリスマス雑貨やドイツやスイス料理など他国の料理屋台があちこちに並んでいてとても素敵です。隣国へのアクセスもいいのでドイツやオーストリア、フランスにクリスマスマーケット巡りもできます。
下の写真は2023年のブリュッセルのクリスマスマーケットの写真です。
KUのBBAコースのいい部分を言うと、生徒が多く色んな国からの生徒と出会うことができるのは大きな利点です。ヨーロッパだけではなく、中東やアジア出身の生徒も多く在籍しています。自分と違う文化の生徒と関わることで、その国に興味を持つきっかけになると思います。また、国際問題についてもきっと身近に感じるようになると思います。ベルギーで過ごし多種多様な人間と関わる機会があることで、日本の良さも悪さも改めて見えてくるものがあると思います。
他には、授業の幅広さも良い点だと思います。経済やビジネスについてだけではなく、哲学や心理学、法律、言語も学べるため経営学以外の知識もつきます。ビジネス関連においても、授業ではヨーロッパに関することが多く扱われるので日本で過ごすよりもヨーロッパに対して造詣が深くなると思います。
最後に言語に興味のある人でしたら、ベルギー言語学習の機会には恵まれた環境下です。ベルギーでは三つの公用語が使われています。ブリュッセルはフラン語話者がほとんどを占めていますが、KU LeuvenはFlemishの大学なのでBBAで会うベルギー人はオランダ語話者の場合が多い印象です。BBAではフランス語、オランダ語に加えてドイツ語とスペイン語も第二外国語として履修できます。
厳しいことも書いてしまいましたが、私たちはベルギー留学に興味ある方を全力でサポートしたいと考えています!
もし質問があれば匿名でも募集しています!