
ベルギー|言語問題で大学が分裂
首都ブラッセルから30km東の街ルーベンには、KUルーベンというベルギーで一番ランクの高い大学があります。世界的にみても、50位以内に入っていて、日本の東大に近いレベルです。
日本からも留学生がいて、またわたしの周りのベルギー人もKUルーベン出身の人が多くいます。
ベルギー人に以前大学を案内してもらったときに、言語問題でもう一つルーベン大学がフランス語圏にあると聞きました。フランス語スピーカー(教授や生徒)がKUルーベンをでていって別の大学を作ったと。
えっ、どういうこと??
1960年代にルーベンはオランダ語の都市と決められ、一方フランス語スピーカーもたくさんいたため、書類や授業などもフランス語で行われてたりした。
それに怒ったオランダ語スピーカーが抗議、結果フランス語スピーカーが出ていくことに。
当時の政府がフランス語圏にフランス語で“新しいルーベン”の意味、”ルーベン・ラ・ヌーブ”という街と共に大学を作ったと。。(先日行ってみたが、街並みは、新しくヨーロッパ感がない無機質な感じだった。)
ルーベンにある大学はKUルーベン
ルーベン・ラ・ヌーブにある大学はUCルーベン
以前、多言語国家は言葉の習得という意味でプラスがでかいと書いたが、マイナス面がここにあるようです。
紆余曲折を経験したその両方のルーベン大学は今年で設立600周年。言語問題を乗り越えて、いい学生を輩出し続けてほしい!!
以前、投稿した多言語国家のプラス面の投稿もぜひご覧頂けると嬉しいです!