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出歩くならトレースするけんね、つか、データは取れてんのよ?という警告と見るべき?

本日夕刻のトップニュースがこれだった:

このイースター週末、自分の住所登録がある区域より外に出た人らは、31%にも上った、というのが報道の要旨。

根拠は、携帯電話キャリア各社のデータに基づいて判別した結果、だという。

昨日一昨日、「不用意にぽよぽよ出歩くんじゃねえてめーらいい加減にしとけ」的お達しが強めに出て来てるなあ、という印象は持っていた。
つまり、ちょいとばかし目に余る、ということなんだろうな。

で、携帯電話キャリアを使えば、おめーさんら一人ひとりがどういう風に動いているかの記録は取れてんだぜ?ということを、政府は間接的に通達した、のが今夕のニュース(だってヘッドラインだし)という解釈も可能なんではないかな。

EUは、GDPRという個人情報保護政策がものすごく厳しく規定しているので、ビッグデータと言う形になったにせよ、その構成要素である個々人のデータ取り扱いについては、基本的に超おっかなびっくり、というスタンスを取っている。

たとえそれが、単なるジェスチャーに過ぎないものだとしても。

で、中国韓国台湾シンガポールなどが、感染爆発期から抑え込みに成功した要因として、「感染者の徹底的なトレース」 が挙げられているが、

そうした「所謂《東アジア的解法》は、GDPRのあるEU的にはありえねーから。いやいやいや、無し無し」と、↑ニュースでも言ってたりするものの、

現実解として、症状の出ない陽性感染者の動きは、可能な限り把握しておきたい

と、管理する側はもちろん、市井の一般民だってそら思うだろう、ということであり、なのでフランス、イタリア、スペインあたりはそこらへん、現状のピーク期からの「出口政策」の一貫として、これ系のトレースAppの開発実装については、おそらく全力で検討していると管見する。

図らずも?このタイミングで日経にもこういう↓記事が出ていた:

だからシンガポールで既に実装され稼働しているらしいAppが、どうして日本では「今頑張って開発してまーす!」フェーズの報道になるの?ローカライズ、つまりインターフェイス言語を日本語にすれば事足りる、のではないということ?

改めて思われるのは、明日の国家安全保障会議で、この「うかうか出歩き」が、過大リスク評価因子にならんどいて欲しいなあ!ということ。取り敢えずはそれだけだ。

2020/04/14(火)19時のニュースから

感染が判明し入院している人の数: 5.536(前日比+242)
のべ感染者数:31.119
新規感染者数:530
ICU収容患者数:1.223(前日比-11)
のべ退院者数:6.868(前日比+161)
のべ死亡者数: 4157(+90が病院、+171がWZC、家などが+1:計+262)

死亡者数の倍増、を懸念していたが、さほどでもなく済んでいる。
しかしコロナの主戦場は、病院やICUから老人保健施設WZCに移行したのは疑いを容れない。

ベルギーは死亡者数に、検査が行われず感染未詳ながら、「症状から鑑みて感染がかなり疑わしい」WZCでの死亡者も報告し始めている。
それもあって、週明けの死亡者数倍増を予測していたのではある。
それがさほど大きい数値にならずに済んだ、とは言え、予断を許さない状況であるのは看て取れる。

問題は、幸いにして今健康な人らが、その幸いを所与の権利と見なして、随意勝手に振る舞い始めていること、なんだろう。

いずれにせよ明日、この先1ヶ月の動きを政府が決める。

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