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2023.11.12 スピッツ『ひみつスタジオ』ツアー@横浜Kアリーナ

スピッツのライブに久しぶりに行ってきた。前回は『見っけ』のツアーで横アリに入ったのだけれど、今回は横浜に新しくできたKアリーナでのライブだった。

当日は母とお昼に待ち合わせて野毛で昼飲みし、みなとみらいまでぶらぶら散歩して、観覧車が目の前に広がる窓の前でワインを飲んで、会場へと向かった。

入場口でチケットを引き換えるとそこには「アリーナ10列」の文字。え、いやいやまさかね〜Kアリーナ初めてだしアリーナが思ってる場所と違うかも〜10列だってどこから数えるかわかんないし〜冷静になろ〜〜と心を落ち着かせるも、座席案内表見たらやっぱりステージから10列目で、「とんでもない席を引き当てちゃったかも…」と母に伝え2人で大興奮。まぁ端っこのほうかもしれないしなぁと思いながら席に向かったら、やや上手よりというくらいだし通路側だし、めちゃくちゃよく見える。母が持ってきた双眼鏡がすぐ曇るので使えないじゃんとライブ前に話していたけど、必要なかった。

定刻通りに始まり、メンバーがステージに登場してから『めぐりめぐって』の演奏が始まるまではあっという間だった。スピッツの音、マサムネさんの声、久しぶりにこの耳で聴く幸せときたら。

次の『ときめきpart1』はこのアルバムの中でも大好きな曲で、こんなに早く聴けるなんて…とまだふわふわした気持ちでいたらあっという間に終わってしまった。

『正夢』は学生の頃よく聴いていたので生で聴けて嬉しかった。実家からのあの道を通りながら聴いていたなぁとか、当時のことを思い出した。からの『楓』でスピッツの原液をどぼどぼ浴びて脳みそがとけていくよう。

『未来未来』はサビが赤い照明なのが意外だった。この曲クセになるよなぁなんて思いながら聴いていたら『夜を駆ける』のイントロが流れてきて、文字通り頭を抱えてしまった。この曲だいすきなんです。私はここではないどこかにトリップできる音楽が好きで、この曲もその一つだと思っていて。行ったこともどこにあるのかもわからないけれど、自分の心の中に確かに存在している場所、そこに連れて行ってくれるように感じる。青い光に包まれながら、私の魂はKアリーナを飛び出して、遠くの灯りのほうへ駆けていくような感覚だった。

そして待ってました、『美しい鰭』。コナンファンとしては絶対に生で聴きたかったこの曲。主題歌にスピッツが決まった時は嬉しい気持ちはあるものの、スピッツとコナンって合うかな?と両者の親和性を疑っていたのだけど、実際に映画を見たらこの曲しか有り得なかったと思った。私は初回を見た時この曲でぼろぼろに泣いた。スピッツありがとう。「秘密守ってくれてありがとね もう遠慮せんと放っても大丈夫」で哀ちゃんを想って胸がぎゅううううううっとなりました。

あとは私が印象的だったのが『オバケのロックバンド』。この曲は初めて聴いた時マサムネさん以外の声が聴こえて、もしかしてメンバー全員歌ってる!?と驚いた。そういうの好き。音源も好きだったけど、ライブで聴いたらすごくグッときちゃって。MCで「これまでの何かがどこかで違っていたら、別の選択をしていたら、今この瞬間はない」というような話をしていて。長い歴史のあるバンドのメンバーが横一列で「子供のリアリティ 大人のファンタジー」って歌っている姿があまりにも愛おしく感じられて、なんだか夢を見させてもらったようなやさしい気持ちになったのでした。おじさんたち可愛かったなぁ。

今回聴きたい曲が色々聴けて、もう2度とないかもってくらい近いところで音を浴びることができて、とても幸せでした。母もすごく楽しそうで、連れて行ってあげられてよかったなという気持ち。素敵な時間を過ごせた1日でした。また機会があったら見に行けるといいな。

ライブ後のスタバ🍴

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