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神の啓示

池田理代子の劇画『オルフェウスの窓』で豪商の息子モーリッツが音楽学校を中退する際にライバルだったイザークに言う。
「ぼくには自分の全存在をかけてピアノにむかえとの神の啓示はなかった...」

そんな「神の啓示」など勿論あたくしにもないが、この楽器に出会ったので勝手にチェロに向かうことに、向かい続けることにした。

今日は久しぶりにバッハの無伴奏チェロ組曲を弾いていて、何度弾いても良い曲だな、と当たり前なことを思っていたら、上のセリフを思い出したのだった。才能がなくても、楽器を楽しむことはできる。少しずつ積み重ねたら、きっと今よりもっとチェロが好きになれるに違いない。

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