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写生大会

書道家の米早食です。
写生にも生意写生、客観写生、精密写生、対看写生などさまざまな種類がありますが…写生大会といえば対看写生でしょうか…
私は絵で写生することは未経験なのですが…文学で写生したことは何度もあります。
文学に精通していない方はあまりご存知ないかもしれませんが…文学にも写生というものがあるのです…

明治時代を代表する俳人で歌人の政岡子規は西洋美術に由来する写生の概念を文学に適用し、俳句、短歌だけにとどまらず文章の近代化をも図りました。
子規が西洋美術の写生を知ったのは知人の画家・中村不折に教わったことが始まりで「写生」を知った子規はこの年の秋、手帖と鉛筆を持って毎日のように戸外に出かけ写生による句を作り、この方法が文学においても有効であることを悟ったと言われております。
1897年に発表された『明治二十九年の俳句界』で「写生」の語を意識的に用い、以後は生涯に亘って写生論を説きました。

私のコラムもまた、子規に倣い、あるがままをそのまま吐き出したような写生を目指しております。
子規は写生を解く一方で、空想による句も否定していませんでしたがそうした句も写生が上手くなければ書くことはできないのです。
キュビズムのような難解な絵を描くピカソの写生を見たことがありますが…12歳にして艶かしい石膏のトルソーをありのままに写生しておりました。

これからも私のありのままをコラムで写生して…それを幻想的に書に落とし込む…そんなスタイルを確立していきたいと思っています。
芸術は何も芸術家だけのものではないのです…今はSNSも発達しておりますし、仲間と一緒に筆をとり写生大会を開いてみてはいかがでしょうか…

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