猫ちゃんのカミカミ期
なでなでしていて気持ちよさそうにしていたのに突然ガブッと噛まれた!
猫ちゃんを飼っている方はこんな経験が多いのではないでしょうか?🤔
今回は猫ちゃんが噛むいくつかの理由と、
その対処法についてまとめました💡
【猫ちゃんが噛む理由】
●歯がかゆい
猫は生後3週間くらいで乳歯が生え始め、生後6カ月のころには永久歯に生え変わります。
このころの子猫は歯ぐきがむずむずして、身近にあるものを手あたり次第噛んでしまうことがあります。
●遊びたい
猫は何かを追いかけたり、捕まえたりといった狩りの延長の遊びが大好き。
そうやって遊んでいるうちに、子猫のテンションが上がり過ぎて、
つい本気で噛んでしまうことがあります。
成猫でも遊んでいるうちに我を忘れて噛んでしまうことがありますが、
子猫はさらに興奮しやすく遊びの最中に噛むことが多いでしょう
●甘えたい
猫の甘噛みは愛情表現である場合もあり、
おっぱいを吸う「吸い付き行動」の延長として甘噛みが現れることがあります。
離乳が早すぎると、このような甘噛みが増える傾向が見られるようです。
●寝ぐずり
人間の赤ちゃん同様、猫も小さいうちは寝るのが下手です。
眠くて体が熱くなってきたのが不快だったり、
まだ遊び足りないのに眠くなってきたりで噛むことがあるようです。
子猫の体は普段より熱くなっていて、たしなめてもしつこく噛んでくるようなら
寝ぐずりの可能性が高いでしょう。このときは叱っても子猫の頭に入りません。
●発情期のオスの本能
メス猫の首を噛んで抑えようとする「ネックグリップ」と呼ばれる行動でオス猫の本能です。
叱ってやめさせることは難しいですが、去勢手術をすればおさまることがほとんど。
●ストレス解消
頻繁におなかが空くし、まだ遊びたいのに眠くなるし、
上りたい場所にはまだ届かないし……。
人間の子どもにも「イヤイヤ期」がありますが、子猫も同じようなものです。
成猫でも不快なことがあったときに、たまたまそこにいた飼い主さんや他の動物などのせいにして、
攻撃する、いわゆる“八つ当たり”にあたる行動があります。
●病気や怪我など
どこか身体に痛む場所があり、触れさせないよう威嚇のために噛むことがあります。
また、猫が撫でられるのを嫌いやすい場所として「しっぽ」や「足先」があります。
神経が密集して敏感なため、触られることを嫌う傾向にあるようです。
【効果的な対処法】
●遊ぶときは素手ではなく、オモチャを使う
遊びたい盛りの子猫は、狩猟本能を発揮して、とにかく何にでもじゃれつきます。
かわいいのでつい手や指でかまってしまいがちですが、素手にじゃれつくのに慣れてしまうと、
「人間の手はおもちゃだから噛んでもいい」と認識するようになってしまうので、
噛んでもいいオモチャを与えるようにしましょう。
●不快感を覚えさせる
手や足の指を噛まれたら反射的に引っ込めてしまいますが、
逆に口に押し込むのは効果があります。
人の手などをオモチャだと勘違いしている場合、逃げられすのが「面白い、捕まえたい!」
と猫は思ってしまうので、逆に向かってこられると「なんか嫌だな」と不快に思い
噛むのをやめてくれることも多いです。
●正しい叱り方で伝える
猫は人間の言葉を単語と声のトーンで理解していると言われています。
「痛い!」、「ダメ!」などの短い言葉を、なるべく低めの声で伝えてください。
時間が経つと何故怒られたのか理解できないので、
噛む行動を取った瞬間に叱ることが重要です。
●しつこくしない
一緒に遊ぶ時間を1日に数回取りましょう。
1回の遊びを長くするよりも、10分程度の短い遊びを数回に分けて行った方が猫は満足します。
気まぐれな猫に合わせるのは大変ですが、
なでているときに噛まれないようにするには猫の気分を察するしかなさそうです。
〜番外編〜
【噛まれることでヒトが発症する可能性がある病気は?】
●猫ひっかき病
原因:バルトネラ菌(Bartonella henselae)が原因の感染症。
症状:咬まれた部分が赤く腫れたり、化膿したりする。発熱、痛みがあり、
脇の下のリンパ節まで腫れることも。まれに脳炎になり、意識障害を起こすことがある。
●パスツレラ症
原因:パスツレラ菌が原因の感染症。
症状:咬まれた部分の皮膚が化膿する。
呼吸器系の疾患、骨隨炎や外耳炎、などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など
全身重症感染症になることもあり、最悪の場合、死に至ることも。
●カプノサイトファーガ感染症
原因:猫の口腔内に生息している3種類の菌(C. canimorsus、C. canis、C. cynodegmi)が原因の感染症。
症状:発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛など。敗血症や髄膜炎を起こし、死に至ることも。
●鼠咬症(そこうしょう)、ストレプトバチル感染症
原因:鼠咬症スピリルム菌または、ストレプトバチルス菌が原因の感染症。
症状:発熱、寒気、筋肉痛、関節痛。まれに重篤な細菌性心内膜炎、髄膜炎、敗血症になることも。
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
原因:SFTSウイルスに感染することで発症する。
症状:発熱、倦怠感、下痢・便秘といった消化器症状。まれに意識障害、出血症状も。最悪の場合、死に至ることも。
【まとめ】
猫が甘噛みをする理由はさまざまです。
噛んできたときは、それが身体的理由なのか、かまって欲しいのか、
それとも嫌がっているのか、見極めることが大切!
言葉ではコミュニケーションが取れない猫にとって、噛むという行為は飼い主へのメッセージ。
きちんと受けとめて、猫との楽しい毎日を過ごせるようになりたいですね。
もし噛まれてしまった時は、とにかく水をかけて洗い流すことが大事です。
水道水を出しっぱなしにして、患部に流水を5分以上かけましょう!