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コロナ禍の中で結婚式は大丈夫⁉︎

なかなか終息が見えないコロナウィルス。
自粛要請が解除され、旅行やレジャー、県外への往来が増えた事に比例するように ずいぶん感染が拡大している。

有効なワクチンや薬がない状況の中で 文字通り「withコロナ」の新しい日常が始まっている。

大勢が集まる事を避ける要請、いわゆる「密を避けて」という範囲の中に、飲食店やイベントは よくメディアで取り上げられるが、皆無と言っていいほど結婚式・披露宴の事は出てこない。

そんな中、7月に滋賀県の結婚式場でクラスターが発生。
式場は自社のホームページにてその旨を公表し、数日間営業自粛を行うことに______。


今は無症状の感染者が多く、誰が感染してもおかしくないくらい。
きっと この結婚式場も最大限の感染拡大予防を行なっていたと思われ、落ち度があったとは とても思ない。
______ 二次会を開催してたという話もあるので、二次会会場の方が空間的な広さやゲスト同士の席の間隔を考えると、むしろ二次会会場の方が密であったと想像できるので そこではないかとも考えられる。

この事はネットニュースでも公表されているが、「会食」という表記になっていて、「結婚式でクラスター」とは やっぱり出ない???

公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)からも 結婚式においてのガイドラインが出ているが 一般的にニュースで言われている普通の事ばかり。
ブライダル業界の全ての会社やフリーの方がBIAに登録加盟している訳ではないので さらに強制力はなく、各会場・事業者での自己責任で対応になる。

お客様に聞く限り、私のいる金沢や富山・福井の北陸でも会場ごとで かなり対応が異なるようだ。

●通常収容人数の半分以下に招待者を抑えてほしいとお願いする会場
●入口に検温器を設置して37.5度以上の方には参加を遠慮してもらう会場
●会場に入る際のみアルコール消毒をお願いする会場
●通常よりも人数を少なくすることを推奨しながらも、お客様判断にする会場
●以前通り 全く普通に余興までも行っている会場

、、どこまでの対策を行えば完全に防止できるなんて 今の時点では 誰もわからず、結婚式を開催するか否かの判断は最終的にお客様判断。
それが 通常通りの結婚式・披露宴を希望する新郎新婦様にとって不安になっているのは間違いがない。

________ 春先に問題となった自己都合のキャンセルでの高額な違約金と同じように 「お客様の責任で」、、と同じですね。

この状況下であれば、その時の感染状況やそれぞれのお客様の心配な気持ちの度合い、出席者の年齢、県外者の参加者人数などにを丁寧にヒアリングして、挙式は行いながらも 披露宴は開催しない、または お料理もフルコースではなく、ワンプレート的な感じ、究極には食事を提供せず、お礼を二人が伝えるだけを行うなど、時間を短くしたり、大声を発した会話を行わないという対応方法はいくらでもできるはず。

それが 残念な事に プランナーの判断が社内で制限されてることやスキル自体の低さ、料理で利益を取ると言った 昔から変わらないブライダル業界のシステムが、「新しい日常での結婚式」に対応できない理由と思われる。

そろそろ、ブライダル業界の根本的な紹介手数料で成り立つシステムや、プランナーがテンプレート化されたプランニングではなく自由に提案できるプランニングオペレーションなど、もっと新郎新婦様のヒアリングと気持ちや希望スタイルが自由にカタチとなるような結婚式に変わらないといけないと強く思うのだが。。。。。


まだしばらく続きそうなwithコロナの中での結婚式。


それでは、今すでに式場予約をしている方、またこれから結婚式を検討する方は どうすればベストなのか?

・問題となる要点は3つ
① 大勢で同じ空間(部屋)に2時間30分以上を過ごす
② 食事をするためマスクを外す機会が多い
③ 数人でかたまって写真を撮る

③の新郎新婦様と親族・友人、または友人どうしの写真撮影は、撮影する直前までマスクを着用していれば あまりリスクがないと思われる。
①は会場に隣接されているガーデンなどがあるゲストハウスであれば窓を全開、または時折換気のための開放をしてもらうことができる。
ホテルなどの窓がない(開かない)会場は、建築基準法の中で換気量が決まっているので概ねクリアしていると思われる。
問題は③のアルコールを伴う食事だろう。

すでに式場予約をされている方は、ゲストへの「出席は無理をしないように」と気遣うお声掛けをしたうえで会場が設定している最大限の感染防止策を改めて確認して開催することとなるだろう。
ただ、それでも心配なようであればキャンセル料金が発生しても結婚式を中止、または延期したほうが良いのではないかと個人的には思う。
奇跡が起こらない限り2〜3ヶ月で完全に以前のような日常になることがないようなので 毎日ニュースで報道される感染者数を気にして不安に過ごすよりは精神的には良いのでは。


それでは、これから結婚式を検討する方は_____________

① 挙式のみ行う
② ウェディングフォトなどで写真だけ残す
③ 家族(親族)だけの少人数で結婚式・食事会を行う

このいずれか、または①〜③を組み合わせた方法がお勧め。

それでも、「友人には見てもらいたい!」と思う方は 食事を提供しないお披露目会スタイルも良いと思う。

「結婚式で豪華な食事が出ないなんて」と思う方は 昭和世代の考え方。
今ではオンライン結婚式として、モニター通信で出席(参加)することに違和感を感じない方も多くなってきているので_______

結婚式・披露宴=フルコース料理でもてなす

_______ というスタイルでなくとも良いのではないかと思う。

平均単価15,000円のフルコース料理や引出物でゲストをもてなすのは、ご祝儀をいただいた分に対する失礼のないお礼から逆残されている。
そもそも会費制にして その見合う分のお礼をゲストにすれば良いだけのこと。
実際に近年は友人とは二次会ではなく、会費制披露パーティとして1.5次会が急激に多くなってきている。

そのベースがあるからリスクを軽減しながら日頃からお世話になっている親族や友人に感謝を伝え、ハレの姿を見てもらう事をメインとした「食事をしないお披露目会」は 今の新しい日常生活の中の結婚式として受け入れられやすいのではないだろうか。

ただし、前述したように結婚式場は「飲食と付帯品(衣装・引出物など)」で利益を得て運営しているので 私のゲストハウス勤務の経験上、なかなか会場だけを開放するプランはできにくいだろうなー。

他の方もすでに提案を始めているが、私のプロデュースでも「食事をしない披露パーティ」のプランを用意しました。
ただ、約半世紀続いてきた「THE 結婚式・披露宴」の今のスタイルが新郎新婦様にも、家族・親族にも、友人にもスタンダードだと思われているので なかなかイメージしづらいのではないだろうか。
________ 特に北陸などの地方では・・・・・・・・・・。


新しい時代の結婚式として、洋服やアクセサリーを自分の好みで選ぶと同じように、結婚式のスタイルも それぞれの理想や予算、イメージに合わせて選ぶことがスタンダードになるタイミングかもしれない。

そうでなければ、今後 益々入籍だけで終わる人が増え続けるブライダル業界は衰退し続けるだろうと思います。


石川県金沢市にある「ウェディング専門サロン・ベージュ金沢」でウェディングプロデュースを担当。石川・富山・福井で結婚式を迎えるカップルには「もっと自由でふたりらしい結婚式を叶えられるように」、北陸でブライダル関連のサービスを提供するフリーのクリエイターとは「Wedding Closet」によるエンドユーザーへの発信を行い、北陸の結婚式のクオリティとセンスと自由度が上がる事を目指しています。

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