衣食住の「衣」
衣 食 住
あなたにとって一番大切なものはどれですか?
おしゃれに着飾ることが生きがいでしょうか?
グルメな方なら食が一番大切でしょう。
念願のマイホームを細部までこだわって設計してもらい、慎重に選んだ家具や食器に囲まれて暮らすことに日々幸せを感じる方かもしれませんね。
私はこの3つなら人間にはずっと「食」が一番大切だと思っていました。
漠然と
「食べなきゃ死んじゃう。」
そう思っていたからです。
しかし最近になって 衣食住の「衣」が一番大切という意見を聞きました。
だからその順番なのだと。
私たちは社会的動物です。
赤ちゃんが生まれてすぐ、おくるみに包まれてお母さんの初乳を頂きます。社会の中で人間として生きる以上裸でいることはタブーです。
食だけでも生命は維持できますが、ただ生きていることは死んでいないことではないのです。生きがいもなくただ息をして食べ物を体に流し込むだけでは 社会の一部として機能していないのではないのでしょうか。
「衣」が一番大切、という意見を聞いてから自分自身を見つめなおしてみました。
衣に関して気が付けば随分の間いい加減になってと、とても反省してしまいました。
私は海外生活が15年以上と長かったのですが、アメリカにいる頃はまだ若かったこともあり衣の関心がとても強かったのを覚えています。まずアメリカでは自分のサイズ探しに苦労がさほどなかったのです。さすが多民族国家。ヒスパニック系やアジア系の小柄な方も多く暮らす国です。小柄な私のサイズも簡単に見つかります。有名ではなくても自分のブランドを持っているデザイナーのお店ではその場でサイズ調節などもして頂けるので学期末の自分へのご褒美はショッピングでした。
問題はその次に暮らしたオーストラリア。オーストラリアではサイズ探しに苦労しました。オーストラリア人はとても背が高いのでパンツは購入すればお直し確定。しかも裾上げ料金もなかなかなもの。帰国の際に日本でスーツケースがパンパンになるほど洋服をまとめ買いしていましたが、今度は季節の問題。南半球では季節が真逆なので、買ってきたお洋服も半年先まで着られないという感じでした。そうすると購入してすぐ袖を通さないためその服への熱が半年後には冷めている事やその服の存在を忘れてしまったことも多々ありました。加えて私はバリスタでしたので、一日エスプレッソマシーンでコーヒーやミルクが飛んでくるし、何よりもあのコーヒーの香りは衣類にしっかり染みつきます。飲食業ですので、皿洗いなどもありますし、気が付けば無難な黒Tシャツや黒シャツがユニフォーム化していました。
子供が生まれてからは動きやすさを重視してジーンズが増えました。
このままではいけないとスカートを試みましたが、スカートでの家事は結局はかどりませんし、公園や買い出しにはスニーカーやフラットシューズが一番ですので結局ジーンズに戻るということが繰り替えされました。
帰国してからは仕事の関係でフォーマルな格好をすることもありますが、自分のスタイルがまだ定まっていません。店頭ではサイズはそろっているしお手軽だしと手当たり次第に購入していて、自分のシグネチャースタイルがあるとは言えません。
以上のように言い訳を並べればきりがありませんが、これらが理由で現在の立ち位置なのだと再確認し、このままではいけないなというか、このままでは居たくないと素直に思いました。季節の変わり目に衣替えのタイミングで断捨離をしているのですがこの度はかなり厳しい目で見極めてかなり多く断捨離が出来ました。手放さないと新しいものはいれられません。春にはワードローブももうひと搾り出来たらいいなと思っています。
ところで人がおしゃれになるには、欠けられる予算にもよるけれど大体2-3年はかかるそうです。シーズンごとに新しいアイテムを加えていき、時には失敗したり、新しい発見があったりして、自分のワードローブが整っていくものなのでそれを繰り返していくと大体2-3年かかるものだそうです。そこで3年、5年用日記など利用し自分の洋服の記録として利用するの自分のおしゃれの成長過程がみられてとてもいいそうです。
昨年のこの季節はこの服を着ていた
2年前に比べると自分の好みが定まってきた
あの時店頭でこのバッグと運命の出会いを果たしたのだ。お手入れをしっかりして長く使おう
来年ブーツを新調しよう
などメモも残すと参考になることが多いといいます。
私も書き留めてみようかなと思っています。
どれを一番大切にしているかは結局個人の価値観になりますが、しかし衣食住は結局のところどちらもつながっています。
ガリガリすぎたり逆に肥満であったりと不健康な体型でどんなにおしゃれな服を着ても様になりません。健康とは食。こちら食と衣がつながっている場合。
きらびやかに着飾っていても帰宅したら汚部屋暮らしなどという方は、靴やカバンが手入れされていなかったり、毛玉が付いたまま服を着ていたりするし、食べ方が下品だったりとしぐさに現れます。こちらは衣と住がつながっている場合。
食に関しては私の本業が飲食関係なので、生活の中心であることは外すことが出来ませんが、これに関しては話が長くなるので、別の機会に書こうと思います。きっと何度も書くと思います。
住は建物としての住、エリアとしての住 休息や安心・安全のための住。いろいろな見方があります。これもパーツを分けて書くことが出来そうです。帰国して一戸建てを購入しました。3階建てで大きくはありませんが吹き抜けの高いリビングが気に入っています。インテリアに関してはこだわるほど知識がないのですが、子育て真っ最中なので白と明るめの木目がメインカラーでどこの部屋にも植物を置くようにしています。食器類は実はもっとこだわりたい部分なのですが、下の子が小学校に上がるタイミングでプラスチックの子供用の食器を処分し、そこから少しづつそろえていけたらいいなという目標があります。
あなたにとって衣食住 何が一番大切ですか?
こだわりや または 憧れはありますか? ぜひ教えて下さい。