肺胞

alveolus (単数形) / alveoli (複数形) …「肺胞」という英単語を初めて知ったよ!生きてて今後一生使う機会はなさそうだけれど!

Geminiに続く、星座の名を冠した曲&動画です!ありまつさんとのコラボ曲で、2018年に元バージョンが彼のアルバム「ありばむ」に収録されました。とてもとてもお気に入りの一曲なので、今回改めて再録・再ミクス・リマスタされて動画版として公開となりました!聴いてくださった方々、ありがとうございます。元バージョンからご愛顧くださっていた方々には、さらに重ねて感謝を!超ありがとうございます!

まずトラックは中路もとめ様。最高です。スカッとした夏のPOP!という感じの爽やかさですが、どことなく夏の終わりの哀愁も感じさせるトラックですね。

そして動画とイラストは我らが北川ミズキ様。最高です。ちびキャラも大人版も、とにかくどちらも可愛い&美しい。そして細部までのこだわりがとてもすごい。

今回新たにミクスしてくださったのはЯIAIRさま。最高です。Geminiのとき同様に、とても美しく混ぜてくださいました。ハモリ等の処理が美しすぎてうっとりです。

●曲のテーマ(Theme)は「夏の爽やかさ」と「憧れを掴む」
●曲のモチーフ(Motif)は「イルカ」と「夜のプール」

でした。こうやって並べると、テーマとモチーフの違いが伝わりますでしょうか。別にこれは学術的に定義された用語ではなくて、単に自分が作詞のときになんとなく意識しているふたつの概念なのですが。実は「この曲のテーマはイルカじゃない」ということなんですよ!!!!!! 衝撃の事実!!!!!!

つまりテーマは「言いたいこと、伝えたい内容」で、モチーフは「それを何の形を借りて伝えるか」「何を主人公や舞台に持ってくるか」ですね。あ、じゃあたとえば問題です!STAR BURSTという曲の「テーマ」と「モチーフ」は何でしょう?(RainyBlueBell検定準2級過去問より出題)

ちなみに今回の作詞時のひとつの縛りは、「イルカ」という動物名を直接用いずにイルカを表現することでした。ハッキリとその名前を言ってしまうと、この不思議な存在をひとつの枠に押し込めてしまうことになるから。だから二人でこの存在に「アクエリアス」という名を付けて、そこに「憧れ」を重ねて作詞したのです。それがテーマ。

「君のように泳げたらな」「どうすれば君になれるの」など「憧れ」に対して直接語り掛けるような形で、泳ぐことの苦しさや難しさなども含めながら、それぞれの想いを歌っています。作詞確定前の仮タイトルはDolphin DiveとかDolphin Blueとかだったのですが、やはりDolphinという名前を使わなくて良かったなあと思いました。

英訳のときには少しだけ活かせたのですが、もともと説明不足だったのは…「放つメロディ 真夏のメモリィ」(Echolocating melody and midsummer memories)という部分なのですが、これはイルカの「エコーロケーション」という特性を語ったものです。「反響定位」… 動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなどを知ること。だそうです。お互いに音で相手を感じ取り、人間には聞こえない言葉で思い出を紡ぐ。なんて不思議で素敵な存在なのでしょう。人間をはるかに超えるサイズの脳をもつ彼(彼女)らには、人間には想像もつかないような言語体系や思考体系があるのですね。陸に上がった我々の悩みなど、彼らから見ればちっぽけなものなのだろうか、それとも全く違った悩みがあるのだろうか。そんな生物的な憧れや興味も含めています。

ill.bellのバース1を受けて、それを発展させる形でありまつさんがバース2を書いてくれました。「何回転も同じこと考えてんの終わりにしよう」という部分で、思考がぐるぐるループしてしまっているという感じの言葉を使ったのですが、それを続くバースでありまつさんが「堂々巡りの思考回路に針落としてくれ」と言い換えてくれました。「針を落とす」というのはターンテーブルがレコードに針を落とすこと、つまり「曲を流し始める」という意味が暗示されています。そういったところにさりげなく音楽のモチーフを散りばめるのも、作詞の巧みさですね!ナイスです!

あと、サビ(Hook)の歌詞めっちゃ丁寧に練ってあるの伝わったかな!これ実はすごーく注目ポイントなんです!「もう収まんない」「青さまで」の部分が、ちゃーんと「Summer Night」から「Summer Day」になるように作ってあるんですよ!韻というか、掛詞です!これマジでけっこう自然にできてると思うので!気づかなくても大丈夫ですよ!えっバレバレでしたか!すんません!!!!!!!!!!!! 夏の「夜」にプールサイドで「夜明け」を待つような、そんな情景を意識しました。

なお、この曲を投稿するときは台風が接近していたりして、秋の気配も次第に濃くなってくる頃でした。夏終わってた。でもだからこそ「真夏のメモリィ」ですね。夏を振り返っている感じです。まさに今の季節にぴったりなのでは!でもよかったら来年の夏まで聴いてほしいな!

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