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Chains of Asmodeus力の祝福

Caarcrinolaasの接触

ナイン・ヘルズの第三層、ミナウロス。
パーティ一行はThe Ineffable Trove/語り尽くせない宝の山をさまよっている。

パーティの行先に、Barbed Devil/棘の悪魔の一団が犬の頭を持つヒューマノイドに率いられている。
イネファブル・トローブの精神に対する影響は、バーテズにとっても抵抗するのが難しい。
ここでデヴィルに出会う事はまれであり、彼らが何らかの指令を受け、目的を持ってここに派遣されているのは間違いない。
そのようなケースでも、バーテズ達は一般的には使い捨てにできる、他のプレーン出身者やベイアトールで生まれた者であればabberation/異形の生物を使役するのがほとんどだろう。

犬の頭を持つ悪魔は、パーティ一行の方向へ近づいてくる。
敵意は全く見受けられないし、ベイアトールで出会ってきたバーテズに共通して見られる、モータルを自分たちよりも劣った存在、もしくはゲームの駒のように扱う態度、そうした全てのデヴィルに生れながらにして備わっているかのような態度は見受けられない。

ほとんど全てのデヴィルに共通する、モータルはゲームの駒であって、自分たちに何らかの影響を及ぼせる可能性を想像もしない態度、それ故に敵意を持ったり、戦闘の発生を予測すらしていない態度、そうした態度は、訓練によって後天的にマラドミニでの学習によって身についたのか、プライム・マテリアル・プレーンで多くのモータルに混ざって陰謀を巡らす過程で身につけたのか。完璧なマナーによって、このデヴィルの実際の心のうちは、その立ち居振る舞いから推しはかることは完全に不可能である。

同様の振る舞いは、部下であろうバーブド・デヴィル達にも徹底されているため、この小部隊の目的や、モータルに対する考えを小隊の構成メンバーの様子から学ぶこともまた不可能である。

部隊を率いていた犬頭の悪魔は、自ら1人で歩み出てきてパーティメンバー一行と対峙する。
彼はCaarcrinolaas/カークリノラスと名乗る。

茶色の毛皮に覆われた犬、またはジャッカル頭を持つ人型で、血のように赤いコウモリのような翼を持つ。
この翼から、彼が以前はセレスチャルだった事は間違いないように思える。
耳は角のように尖っていて、シルエットだけで判断するならば、2本の角と見分けが付かないだろう。
引き締まったスレンダーな肉体を持ち、肩当てと胸当てもスカーレットの宝石に彩られている。
長い尾を持つが、この尾は毛皮に覆われておらず、スカーレットである。犬のような長い脚を持ち、ぴったりとした革のズボンを身に着けている。

彼は、一行に対して演説のような自己紹介を始める。

多くの人々にとって、反乱や裏切り行為は法の本質に反しているように見えることは間違いない。結局のところ、反乱や革命は、人々が体制を崩壊させたいという願望の中で高ぶった感情に突き動かされ、多くの無秩序と混乱をもたらす。表面的には、反乱は混沌の子の特徴であり、裏切りは魔王の道具である。しかし、これらの態度はある程度真実ではあるが、完全に真実というわけではない。なぜなら、法の勢力でさえ、既存の規則や伝統が有用性を失ったり、別の者の支配の邪魔になると判断されれば、それを取り壊す理由があるからである。

ナインの領主たちにとって、 Tyranny of Hell/地獄の専制政治を促進しないいかなるルールも、消滅以外の何ものでもない。私(カークリノラス)は、地獄の意志のもとに存在しないホイール全域のすべてのルールを転覆させたいという欲望において、地獄の一番の代理人である。

私(カークリノラス)はDuke of Conspiracy/陰謀の公爵である。一方で、私は信頼と友情の頂点にいる。援助を必要としている人々には常に援助と助言を提供している。どんな秘密や夢にも耳を傾ける。私の正直さは決して二の次にされることはなく、その献身は決して疑われることはない。忠実な猟犬のように、権力を持つ者、権力を得ようとする者すべてにとっては最良の友である。

善良さに関連するすべての組織が蹂躙され、退廃的な専制政治が支配権を握ることがわたしの望みであり。私は、強力な、構造化された商人ギルドが小さな商店や実業家を破壊するのを見たいのだ。私は、新しい壮大な秩序の約束に誘惑された若者たちが、両親や友人など、新しい秩序の意志に反対する者を投獄や処刑に処すのを見たいのだ。権力の移譲に伴う苦痛と悲惨を見たいという欲求の強さから、私を「Duke of Blood/血の公爵」という俗称で呼ぶものもある。私(カークリノラス)の革命が頂点に達すれば、多くの血が流れるからだ。

私はグレイ・ウェイスト(アザープレーンのハデス)に広大な領地を持っている。
私には3つの主要目標がある。
魂の獲得、公爵のアジェンダの推進、そして最終的なブラッド・ウォーの勝利である。Lord of Sedition/陰謀の王としてブラッド・ウォーにはあまり投資していないが、それでも多くの兵力を提供している。 第一に、私はデーモン達が私の計画を台無しにしかねないことを認識しており、グレイ・ウェイストは緩衝国家であるため、私の領地が真っ先に攻撃対象にされかねない事。 第二に、団結した脅威があれば、手下たちの怒りの矛先を自分に向けさせないことができる。 最後に、私がいかに世間から非難されているかを考慮すると、可能な限り他の公爵とは良好な関係を確保する必要がある。 結局のところ、私が戦争努力に役立つ限り、彼らは私が政治的に完全に孤立しないように最善を尽くすだろう。 絶え間ない内紛と権力争いはゲームのルールであり、私の部下たちは非常に厳格な礼儀作法に従っている。 彼らは嘘をつくことができないが、互いを欺く必要があるため、二枚舌の文化を受け入れ、裏切りの芸術、政治的な意味での「背後からの攻撃」で我々の軍団を超える者は無いだろう。

私は君たちがこのベイアトールを最下層まで降っていく計画を持っている事を知っていて、その計画からあるadvantage/有利を得ようと考えている。
モータルであり、ナイン・ヘルズでは誰からも取るに足らない存在であるとして扱われる事、それが君たちの最大のアドバンージである。
この態度は、プライム・マテリアル・プレーンで活動するための教育を受けていない、高等教育を未履修の無教養な全てのバアテズに共通した態度であるため、君たちが最下層まで進むのであれば、この有利を最大限に活用する態度が必須である。

私は、君たちにある能力を与えようと考えている。

Blessing of Power/力の祝福
この祝福を持つ者のあらゆる攻撃は、相手のダメージ抵抗を無視して相手を傷つける。

この能力無くして、Duke of Hell/地獄の公爵の裏をかくのは不可能だろう。

Duke of Conspiracy/陰謀の公爵からの援助、反乱と裏切りの後押しを受け、私の友人となることを選ぶ者は、我が手を取るがいい。

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