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アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会11話感想、それぞれの歩幅
こんにちは、ベヒと申します。
11話、残す話数もいよいよあと少しという所でまた凄い回が飛んできましたね…
そんな11話について書ければなと思います。
1.はじめに
本記事では11話、そしてそれまでの回を通して高咲侑と上原歩夢、それぞれについて考察や感想など書いていければと思います。
また、記事内で「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(スクスタ)」の話についても触れさせていただきます。
それでは始めていきたいと思います~
2.高咲侑の歩幅
1話でスクールアイドルのステージを初めて見て「トキメキ」を感じた高咲侑。
ただ、トキメキの感情を抱いたものの、きっかけであり一番好きになった優木せつ菜が夢、スクールアイドルを諦め、同好会も廃部になったと知ったときはスクールアイドルを応援して何かが始まる、そんな「夢」への期待を諦めようとしていました。
そしてそんな侑にまたスクールアイドルを応援しよう、そこから自分だけの何かを見つけよう。そう思わせてくれたのは幼馴染である上原歩夢の言葉とステージでしたね。
歩夢の気持ちに対して「いつだって私は歩夢の隣りにいるよ」、そう答えたのは歩夢を応援するという気持ちはもちろん、そんな歩夢を応援することで自分にも何かが始まってほしいという気持ちも持ち合わせていたと思います。
その後は同好会を守ろうとしていたかすみと向き合うことでそれぞれの夢を表現できる場所、スクールアイドル同好会という居場所を再び作りたいと思いました。そして侑自身のせつ菜のステージが大好きという気持ちも叫ぶことで同好会は新しく生まれ変わる事になりましたね。
そして愛、璃奈、果林も新しく加わり10人となった同好会。それぞれのメンバーが自分の「やりたいこと」に向き合い歩んでいくことになりました。その中で侑もまた、自分の「やりたいこと」がDIVER FESのステージを通して見つけられました。
スクールアイドルとファンの垣根を超えてみんなが夢中になれて、新しい大好きが見つかる場所、スクールアイドルフェスティバルを作りたい。
遂に自分も「やりたいこと」を見つけた侑は今回、凄まじい歩幅でフェスの開催に向けて進んでいきました。
同好会のメンバーも今までそれぞれが影響し合ったように、会場探しやフェスでやりたいことの募集、他校のスクールアイドルや同好会との交渉、虹ヶ咲学園内の他の部活や同好会の協力を受けに行くなど、自分の経験や能力を活かして侑に力を貸してくれましたね。
「いつか侑さんの大好きが見つかったら、今度は私に応援させてください」と告げていたせつ菜は生徒会長、中川菜々という地位も活かし生徒会への申請書作成の協力など特に尽力していたように感じました。
また、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会内は勿論、東雲学院、 藤黄学園、それぞれカラーが違うスクールアイドルみんなの願いを叶える、ということを自室のピアノに向き合いながら考えているシーンもありました。
侑と同じ立ち位置にいた、スクスタの「あなた」。彼女は同好会メンバー一人ひとりと向き合い、それぞれの「好き」と思った魅力を込め、ファンの人たちにも伝わるように曲を作っていました。
そんな想いが詰まった曲が歌われることはスクールアイドルを一番近くで応援したい、それ自体が「やりたいこと」である「あなた」にとって何よりの喜びでもありました。
しかし、同じ立ち位置にいるとはいっても高咲侑と「あなた」は「やりたいこと」が異なりました。
新たな大好き=「トキメキ」が生まれる場所を作りたい、そう思う高咲侑が作る曲は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だけに留まらず、スクールアイドルそのものへの「トキメキ」を表現するような曲になるのかなと感じました。この予想とはまた違うものが生まれるかもしれませんが、いずれにせよ高咲侑だけが描く曲がどんなものになるのか楽しみですね…!
スクールアイドルフェスティバルは勿論、ピアノの練習など自分の「やりたいこと」に向けて意欲的な侑。
「ま、いつも通り適当に」そうどこか冷めたように言ってた彼女が懐かしいですね…
ただ、「トキメキ」を感じてからの侑と触れ合っている同好会メンバーの中で1人、そうではない昔からの幼馴染がいました。
上原歩夢ですね。次はそんな彼女について触れていきたいと思います。
3.上原歩夢の歩幅
上原歩夢は同好会にいる誰よりも「あなた」や高咲侑と長く一緒にいた少女です。
スクスタでもアニメでもその関係自体は変わりませんでしたが「あなた」と高咲侑、異なる少女と一緒にいれば関係性というものは変わってくると思います。
スクスタの歩夢は昔から「あなた」に様々なことで応援してもらって一歩踏み出す勇気を与えてもらっていました。
そしてスクールアイドルへの道を歩むことになった理由はいつも応援してくれた「あなた」の「夢」を今度は自分が応援したい、とても健気なものです。
その後はスクールアイドル活動をしていく中で「あなた」だけとの関係ではなく自分だけの「やりたいこと」を見つけ、自分自身とも向き合っていくのがスクスタの彼女でした。
一方、アニメの歩夢と高咲侑の関係はどちらかが引っ張っていく事が多い、というものではなく同じ歩幅で歩んでいたのかと思います。
1話ではショッピングの際にお互いが買うものを提案していましたし、予備校を一緒に通うという話もありましたがどちらかがふと言い出して賛同した様に感じますね。
そんな中、スクールアイドルという「トキメキ」に二人は優木せつ菜を始まりとし、触れることになりました。
率先してスクールアイドルについて調べて、動き出した侑は同好会が廃部ということで一度は諦めました。しかし、歩夢もまた最初は言葉にしていませんでしたがスクールアイドルについて興味を持ち調べていました。
そして歩夢は一度動き出した感情を止めちゃいけないと思い、自分に素直になりたいという「やりたいこと」を侑に告げてスクールアイドルになる決意をしました。
子供の頃から好きだったピンクとか可愛い服が今でも大好き、着てみたいということを侑に言ったのはその素直な気持ちの一つでしたね。
ただ、歩夢にとってそれと同じかそれ以上に大事な気持ちが一つありました。
「今はまだ、勇気も自信も全然だから…これが精一杯。」
「私の夢を一緒に見てくれる?」
歩夢は今までの侑との関係がそうだったように、スクールアイドルという夢も同じ歩幅で歩いて一緒に見て欲しかったのではないでしょうか。
この「夢」というのは歩夢自身の「やりたいこと」、自分に素直になることだけではなく、侑の頑張っている人を応援して自分も何かが始まってほしいという「やりたいこと」を見つけることも含んでいると思います。
2人が同じ歩幅でそれぞれの「夢」に向かって歩く、そんな関係を歩夢は望んでいた、渡した色違いのパスケースにもそんな願いが込められていたのかなと。
その後の歩夢は歩みを止めたわけではありませんでした。
かすみと自分の可愛いは違うことを感じ、自分の「やりたいこと」を自己紹介動画の撮影で見せられたことは歩夢にとって大きな一歩でしょう。
また、他にもせつ菜が自分の大好きが人を傷つけてしまった、しかしまた大好きを叫びたい素直な気持ちを話したこと。愛が楽しい気持ちを歌を通して伝えたこと。エマが誰かをぽかぽかさせるってどういうことなのか悩んでいたこと。璃奈の感情が表情に出せなかったが彼女なりに向き合って繋がりたい気持ちを表現したこと。彼方が妹とどうやって向き合うか悩んでいた姿を見せたこと。しずくが演劇の役への取り組みを通して自分の感情を曝け出すこと。いつもクールな果林が方向音痴な一面やステージにビビっていた一面を見せたこと。
歩夢がもっと自分に素直になって、一歩一歩進んでる姿を見せれるよう頑張ろうと感じたことは同好会メンバーそれぞれが自分と向き合う姿を見る中でたくさんあったと思います。
また、同好会のPVを見て可愛い、歩夢のファンになったと言ってくれた情報処理学科の1年生。おそらくその娘は焼き菓子同好会でもあり、スクールアイドル同好会全員のクッキーを焼いてくれて歩夢もとても嬉しそうにしていましたね。
歩夢は一歩一歩、ゆっくりとですが侑と一緒に同好会の活動を通して「夢」に向かって歩んでいけてると感じていたのだと思います。
しかし、侑はせつ菜に対して大好きを叫ぶ、東雲学院など他校のスクールアイドルの知識を学んでいる、歩夢と侑のスクールアイドルの大好きを象徴する存在であったせつ菜と何かを分かりあったような表情で見つめ合う等…歩夢の知らない侑を見る場面がありました。
その中で歩夢は自分とは違う歩幅で侑は歩んでいるのではないかと薄々感じていたのかと思います。
そして決定的だったのはせつ菜に侑がピアノの練習をしていると聞いたとき。
歩夢は侑が自分と同じ歩幅ではもう歩んでくれていないと感じた。
そして侑が今まで以上にせつ菜と通じ合っていることを見ていたことから、今、侑はせつ菜と同じ歩幅で歩いているんだと思ったのではないでしょうか。
自分が置いていかれた、そして今ではせつ菜が侑の隣にいると感じたからこそ出た、出てしまった言葉。
「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」
ただ、侑はフェスの準備中に歩夢に何がやりたいのか聞いていたのを始めとして、歩夢のことを彼女なりに見ていました。
「違うよ。」
こう侑が即答できたのもやはり侑も歩夢のことを大切だと思っていると感じます。ピアノのことももっと上手く弾けるようになったら伝えるつもりでした。そして、今回自分の部屋へ呼び出したように大事なことを伝えるなら幼馴染で、かけがえのない時間をともに歩んできた大切な歩夢が一番先だと感じていたからではないでしょうか。
しかし、この後ホッとした歩夢に対して侑が伝えようとしたことは「もっと先のこと」でした。
歩夢はまだ自分がスクールアイドルでどんなステージをやるのかも想像ができていない。そんな中で目先にあるスクールアイドルフェスティバルのステージよりも「もっと先のこと」を見ている。そう侑から告げられたのは歩夢にとっては押し倒して先を言わせなくする程に耐え難く辛いことだったのでしょう。
せつ菜と並んで歩いていたわけではなかったにしても、自分と同じ歩幅では歩いていないことを痛感させられたのですから…
そして、思わずなのかずっと隠し持っていた本心なのか、まだ定かと言えるほどの確証は僕にはありませんが侑だけのスクールアイドルでいたい、自分だけの侑でいてほしいと告げてしまった歩夢。
そして歩夢の隣にいると告げた言葉を思いだし、自分自身が歩夢の本当の気持ちを見れていなかったことを痛感しているように見える侑。
侑は歩夢に対して、歩夢は侑スクールアイドルに対して改めて向き合うこと、それがどうなるんだろうかと不安な気持ちもありますがそれ以上にどのように描かれるのか楽しみですね…!
4.おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
歩夢回、2回目は来ると思っていたのですが思っていた以上に巨大感情で、ただそれまでの描写を思えば納得のいくもので凄く感心しました…
また、今回揺れ動く歩夢の感情もですがそれ以外にもコメディ的な部分でも独特な演出が見ていて楽しかったです。
(袖出しジャージの侑の歩き方は初見思わず笑い転げてしまいました、後かすみと菜々の生徒会室時の顔は可愛いがすぎるのでズル)
また、侑とアニメの関係以外では個人的にスクールアイドルフェスティバルの準備を見てちょっとセンシティブになったりもしました。それは三船栞子にアニメでも会いたいなと思ったからですね…
スクスタではスクールアイドルフェスティバル開催に向けて、フェスと深い繋がりがある彼女と向き合う話も多分に含まれていたので栞子がいない寂しさをかなり感じました。
最初は絵に描いたような堅物だったけど打ち解けていくうちに栞子と自然に語らう姿、タイミング的にはあったとしても違うシチュエーションにはなると思うのですがそれでもアニメで是非見てみたいので2期とか今まで以上に期待しちゃってますね…!
そして次回、侑と歩夢の回だとは思いますがせつ菜も、2人にとっての始まりですし大きく絡みそうでどうなるか楽しみです!
あ、よければTwitterフォローもよろしくお願いいたします。(定期)
改めてここまで読んでいただきありがとうございました~
P.S.
「えっ…何もなし…?」
中須かすみに対しては相変わらずナチュラル畜生な桜坂しずくさん…
\ソウイウトコロモカワイイヨー/