「布」の「ナ」の部分が何を表しているか知ってる人、0人説
こんにちは!
漢字の面白さを伝え続ける男:kuです!
二字熟語の中には
「なんでこの漢字が使われているんだろう…?」
というものがあります。
その1つが「布石」です。
布石というのは
「将来を見据えて配置しておく備え」
という意味で、囲碁で使われます。
もう1つ、“ぬのいし”という
読み方で「長く敷かれた石」
という意味もあります。
囲碁と敷石。
どちらも“石”のことを指しますが
じゃあ布は?ってなります。
ここで布の成り立ちから
この漢字の本質を知ることで
次にどんな熟語が来ても
理解することができるハズ!
ということで
布の成り立ちを見てみましょう♪
布の成り立ち
布って実は
「父」+「巾」から成る
漢字なんです!
(「父」の上の部分を取っ払って
45°傾けて左上に乗せれば…!)
なのでタイトルにあった
布の「ナ」の部分っていうのは
「父」のことなんですね。
今、なんで「父」が入ってるの?
と思っているハズなので
途中ですが、
「父」の成り立ちも見ましょう!
「父」は甲骨文字から存在してますが
金文文字の方が見やすいので
こちらを採用!
これは
「手に松明or鞭or斧を持つ様子」
を表しています。
もし、松明を持っているなら
火を持って道や場所を先導することに
繋がり、統率者の意味が増し、
もし、鞭を持っているなら
武器を振るい権威を示すことに繋がり
強い人という意味が増します。
そして、斧を持っているなら
伐採・狩猟・農作業を行うことに繋がり
体の大きな屈強な人物という意味が増します。
これらを総合的に見ると
「権威を示し、体の大きく
屈強な統率者」=父になります。
亭主関白はまさに
「父」の成り立ちの
具現者ということですね。
ではこれが
「布」という漢字と組み合わさると
「巾」…布切れ
「父」…強い・大きい
成り立ちだけ見れば
“大きく、ボロよりかは
丈夫な布”のことかなと
推測できるんです。
「ナ」の影響で数々の熟語に採用される
そして、これが派生します。
「父」の意味が多く採用され
“大きく布を広げる”という
意味合いにも使われるんです。
・囲碁なら
将来を見据え、石を遠く広い位置に
置くことから「布石」
・不特定多数に
広く大きくティッシュを配るから
「配布」
(※誰か個人に配るなら
「配付」になります。)
・広く公に伝えるので
「公布」
・教えを不特定多数に広めるので
「布教」
という感じです。
なので、例えば
「ハイフ?配付?配布?」と
漢字を思い出せない時
不特定多数…
布をバッと広げるイメージ…!!
「布」だ!
出席者・議員・先生方みたいに
特定されているなら「付」で
布じゃない!
という感じで
場面を想像すると
いけます!
まとめ
①布は「父」+「巾」で
構成された漢字。
②「父」…大きい・強い意味がある。
③「父」の意味合いが継がれ
「布…広げる・大きい」ニュアンスで
用いられる。
④「布」の「ナ」の部分は
「父」!
ということです!
漢字は語源を知ると
思い出しやすくなりますし
面白くなります。
少しでも「へぇ〜」って
思える漢字の成り立ちを発信していきますので
これからもよろしくお願いします♪
では、また👋