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「布」の「ナ」の部分が何を表しているか知ってる人、0人説
こんにちは!
漢字の面白さを伝え続ける男:kuです!
二字熟語の中には
「なんでこの漢字が使われているんだろう…?」
というものがあります。
その1つが「布石」です。
布石というのは
「将来を見据えて配置しておく備え」
という意味で、囲碁で使われます。
もう1つ、“ぬのいし”という
読み方で「長く敷かれた石」
という意味もあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730724810-UNGVnR1pJkuow362KQgDMFAX.jpg?width=1200)
囲碁と敷石。
どちらも“石”のことを指しますが
じゃあ布は?ってなります。
ここで布の成り立ちから
この漢字の本質を知ることで
次にどんな熟語が来ても
理解することができるハズ!
ということで
布の成り立ちを見てみましょう♪
布の成り立ち
![](https://assets.st-note.com/img/1730722157-ipbvhg9yd5Y0K1ZowNkr26RX.jpg?width=1200)
布って実は
「父」+「巾」から成る
漢字なんです!
(「父」の上の部分を取っ払って
45°傾けて左上に乗せれば…!)
なのでタイトルにあった
布の「ナ」の部分っていうのは
「父」のことなんですね。
今、なんで「父」が入ってるの?
と思っているハズなので
途中ですが、
「父」の成り立ちも見ましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1730722597-kF54RXsb7pT82g1rDEtUzxNf.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1730722533-UN3R6vTbAYmr7XgkDQMh50j4.jpg?width=1200)
「父」は甲骨文字から存在してますが
金文文字の方が見やすいので
こちらを採用!
これは
「手に松明or鞭or斧を持つ様子」
を表しています。
もし、松明を持っているなら
火を持って道や場所を先導することに
繋がり、統率者の意味が増し、
もし、鞭を持っているなら
武器を振るい権威を示すことに繋がり
強い人という意味が増します。
そして、斧を持っているなら
伐採・狩猟・農作業を行うことに繋がり
体の大きな屈強な人物という意味が増します。
これらを総合的に見ると
「権威を示し、体の大きく
屈強な統率者」=父になります。
亭主関白はまさに
「父」の成り立ちの
具現者ということですね。
ではこれが
「布」という漢字と組み合わさると
「巾」…布切れ
「父」…強い・大きい
成り立ちだけ見れば
“大きく、ボロよりかは
丈夫な布”のことかなと
推測できるんです。
「ナ」の影響で数々の熟語に採用される
そして、これが派生します。
「父」の意味が多く採用され
“大きく布を広げる”という
意味合いにも使われるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730724188-LAt30TBZEpWYGChV2H8lacvr.jpg)
・囲碁なら
将来を見据え、石を遠く広い位置に
置くことから「布石」
・不特定多数に
広く大きくティッシュを配るから
「配布」
(※誰か個人に配るなら
「配付」になります。)
・広く公に伝えるので
「公布」
・教えを不特定多数に広めるので
「布教」
という感じです。
なので、例えば
「ハイフ?配付?配布?」と
漢字を思い出せない時
不特定多数…
布をバッと広げるイメージ…!!
「布」だ!
出席者・議員・先生方みたいに
特定されているなら「付」で
布じゃない!
という感じで
場面を想像すると
いけます!
まとめ
①布は「父」+「巾」で
構成された漢字。
②「父」…大きい・強い意味がある。
③「父」の意味合いが継がれ
「布…広げる・大きい」ニュアンスで
用いられる。
④「布」の「ナ」の部分は
「父」!
ということです!
漢字は語源を知ると
思い出しやすくなりますし
面白くなります。
少しでも「へぇ〜」って
思える漢字の成り立ちを発信していきますので
これからもよろしくお願いします♪
では、また👋