【感想ではなく記録のための雑文】10月に観た映画他5作品(2024/10/1~2024/10/31)
昨年からはじめた視聴した映画の記録です。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月額600円。最低6本は映画を観たいと思っています。
今月はタイトル換算するとあんまり観れてないな。後述の30話のドラマに時間を取られました。ざっくり30時間ですものね。それって映画10~15本分だものね。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。
スオミの話をしよう
2024年公開の日本映画。ひさしぶりの三谷作品。映画館へ行きました。
初っ端の入り方からカメラワークが独特で、変わったことをするなぁと思っていたけど途中で気づいた。演劇作品を映画にしたんですね。スポットライトとかグルグルと回る視点のイメージ。舞台内を縦横無尽に演者が歩き、ちょいちょい小物を持って立たせて笑いを取ってくる。と同時に舞台ではなかなか表現しにくい演出を、撮影だからこそのクオリティで行う。主人公のスオミがまさに舞台の女優のような人物像で、最後には本当にミュージカルのような展開になる。
ミュージカル嫌いには好まれないかもしれませんが、個人的には三谷作品にある終わりの心地よさを感じる良い作品でした。ていうか長澤まさみさんがすげぇと思う。この人ほんとにスオミなんじゃなかろうか。
三体
2023年の中国のドラマ。計30話。
本を勧められたのですが、SFは苦手、中国舞台もなかなか馴染みがないこともありすごく読みづらく、まずはドラマからみようという作戦です。映像になっている分、まだわかりやすい。けど物理学の基礎を知っている理系出身者じゃないとわからないかもしれない。言ってることがムズイ。
あと中国のドラマなのですが、やはり日本と文化感が違って「え、そんな言い方したら相手の心象が、悪いんじゃない?」という箇所もあり興味深く観ました(翻訳の問題もあるかもしれませんが)。
最近ラジオで、中国出身者が日本企業に勤めてはじめて愛想笑いを知ったとの話を聞きました。面白いのではなくて、相手のために笑うことがあるなんて考えたこともなかったとのこと。本編とは関係ないけどこういう文化的な違いが面白い。あと食べ物とか仏教とかね。
ドラマを観た後、あらためて本を読み出しました。話のプロットは全然違う様子。というかドラマはどうやら全3巻中1巻分の内容みたい。とりあえず1巻分読んで、終わりました。やっぱりSF読むの苦手。
ダンジョンの中の人
2024年放送のアニメ12話。
面白かった。キャラも可愛らしく、ほのぼのしたお話。中の人という発想が良いですね。辻褄もしっかり考えられていて、確かに運営できそうだという印象。もともとはマンガのようですね。なろうのおかげか大量に作られている昨今のファンタジーの中で、ちょっと息抜きできる作品。ダンジョン飯のような、着目点の異なる一風変わった作品で好きでした。
スカイ・クロラ
2008年の日本のアニメ。
森博嗣のやつです。原作は2001年の様子。
プロダクションIG & 押井守という攻殻機動隊な組み合わせだからというのもあるけど、草薙水素が草薙素子に見える。背景や動きはとてもきれいで例によって顔がのっぺりしてるのが気になるくらい。
原作を読んでないのですが、話は少し違うらしいですね。この映画の結末は嫌いではないです。映像はきれいなのに退廃的な世界で、運命から逃れられない感じ。奴隷ではないのだろうけど、キルドレという存在が悲しいですね。人懐っこい犬が切ない。
この世界設定ができるのがまずすごいよね。SFを破綻なく作れる人って頭いいんだろうな。
二ノ国
2019年のアニメ映画。
Wikipedia情報によると2010年からゲームを販売しているみたい。原作のレベル5といえば、レイトン教授や妖怪ウォッチとか作ってるゲーム会社。映画も対象年齢がその辺りです。どストレート、どスタンダードのファンタジー。ジュブナイルってやつだろうか。主人公の少年たちは異世界に行って何故か言葉が分かり、何故か速攻で馴染んで手柄を上げ、何故か姫様に好かれる。悪者、役に立たない王様、伝説の剣や、身を犠牲にした人助けと、二度と会えないとされる別れなど。王道を堂々と突き進んでいて逆に気持ち良いです。最近はひねくれたものばかりですからね。たまには良い。
これをバカリズムがやったらえらい事になりそうですが、レベル5がやればこうなるのかと納得の一作です。
ちなみに、クライマックスの悪役の高笑いシーン。主人公が「お前は誰だ?!」と訊ねたとき、思わず「ツダケンだよ」とつっこんでしまった。悪役似合うよねー。