【雑文】2024年に観たオススメ映画&ドラマ&アニメ
一昨年にならって昨年も1年間、観た映画を記録してみました。全部で98タイトル観たようです。一昨年は95タイトルでした。よくがんばった。一昨年はアニメはノーカンでしたが今回は数に加えています。いずれにせよ動画作品は大量に消費してきたみたいです。
その中で、コレは面白かった! 他のはいいからコレは観て! というのをピックアップしておきます。暇だなぁ、なんか観ようかなぁ、と思った時はこの辺をどうぞ。
なお、コメントは観た当時の感想です。再掲載ということで若干はいじってますがほぼそのままです。悪しからず。
日本映画×ドラマ
大河への道
2022年の日本映画。アマゾンプライムで視聴。
伊能忠敬の大河、ってドラマになるのか?と思ったけどなかなかドラマティックで感動できる、俳優陣が強力すぎますな。みんな役に沿える方々なのですごく良い。違和感があったのは北川景子さんが綺麗すぎるくらいでしょうか。現代と江戸の演出は新鮮で良いなぁと思ってましたが原案が立川志の輔さんだとか。新作落語「大河への道 伊能忠敬物語」を映画化されたとのことでとても納得。落語っぽい雰囲気あります。良い映画でした。
湯道
2023年の日本映画。生田斗真、濱田岳、橋本環奈。その他のサブキャラも豪華です。
非常に気になっていた映画。人間ドラマの作り方とコミカルな演出が良い。コメディ要素の混ぜ込み方がちょうど良いのですよ。これくらいの塩梅がスキ。あと大きい風呂に入りたくなる。お湯が柔らかそうでいいなぁ。五右衛門風呂もすごいし。無性にどこか温泉地でゆっくり湯船につかりたくなる。
そういえば、数十年前なら間違った日本文化としてハラハラするような湯道の教えでしたが、最近はこういうのを素直に笑って受け取れるようになりましたね。日本人の監督だからかしら。
海外映画×コメディ・痛快
ザ・ロストシティ
2022年公開のアメリカ映画。サンドラ・ブロックにブラット・ピットにダニエル・ラドクリフ。
トレジャーハンターもののコメディ。古代遺跡を発掘したいラドクリフがブロックを誘拐して大西洋の島へ連れて行きサバイバルするコメディ。コメディ具合がとても好きでした。サンドラ・ブロックってこういうコミカルな役も上手にこなしますよね。というかふと気になって調べたら彼女は今年還暦。どう見ても60歳には見えない。あんなピカピカなスーツが似合う60歳、いないよ。60歳であんなスタイルを維持できてることが異常だよ。というか私の人生ではあんなスタイルだったことがnever,everです。ブラット・ピットのもったいない使い方といい、気楽に楽しめる良いコメディでした。
グランド・イリュージョン
2013年のアメリカ映画。
豪華。とにかく豪華で華やかで鮮やかで気持ちよく観れるアクション映画。イリュージョンは気持ちよく騙されてなんぼですよね。タネあかしもちゃんとあり、なるほどそれなら確かに成り立つよね、と納得できる(けど、資金的に実現不可能)。マジシャン系の映画は元々好きですが、派手で良かったです。見ていて気持ちが良い。ちなみに続編もありますがこちらは有料なのでまた今度。
海外映画×ドキドキミステリー
死体が消えた夜
2018年の韓国映画。韓国、お久しぶりです。
↑には載ってなかったけど、2012年のスペイン映画「ロスト・ボディ」のリメイクらしい。ホラーなのかミステリなのかなかなかわからないドキドキ感と最後のどんでん返し。ひさしぶりに面白いのキタ! とテンション上がる。まあこの日は疲れてて時々ウトウトしてしまったのがアレですが、全てのピースが最後にカチッとハマる感じはとても気持ちいいですね。よいミステリーでした。スペイン映画の方は今は有料のためまた今度見ることに。
海外ドラマ×圧巻のミステリー
カササギ殺人事件
2022年のイギリスのドラマ。
Huluで見る。1時間×6話。このミス海外部門、本屋大賞翻訳部門と日本でも注目度の高い小説のドラマ化。6時間かけてくれてよかった。
現実の事件と小説の中の事件。2つの舞台と話が複雑に絡み合い、同時に解決していく。このミステリーの面白さと複雑さは圧巻。7回生まれ変わっても書けないだろうなぁと思う。
とにかく良いプロットを作れることがミステリーを作る第一歩だなと実感する作品。
日本ドラマ×猟奇ミステリー
水晶の波動
2016年に放送された全5話のドラマ。以前はアマプラでも観れたのでタイミングが合えばまた観れるかも。今回はHuluです。
蝶の力学→石の繭を何年か前に見ていて、他のシリーズもあることを知り見ました。猟奇殺人ものではピカイチなシリーズだと思う。警察も優秀だし、筋読みも深い。それ以上の犯人の動きも良くて次の展開が読めない。
今回は殺人現場を赤いペンキで染めるという派手な演出。ひとつひとつの行動に全部理由がついてるのがすごい。木村文乃が可愛いのだけどそれをウリにしないのが良いですよね。
本作は麻見和史「 警視庁殺人分析班シリーズ」の1作。4作くらい映像化されていますが、本も、それを忠実に再現したドラマも面白い。全部映像化して欲しいくらい。
日本アニメ映画
金の国 水の国
2023年公開の日本映画。アマゾンプライムで視聴。
ヒロインの顔が可愛らしすぎたので対象年齢がかなり低めかと思いきや、そうでもないです。かなり作り込まれたしっかりした設定で面白く観ました。モブキャラがしっかり立ってる。登場人物も多くてたった2時間の映画でこれだけだすと混乱しそうなのですが、しっかり描き分けられていてすんなり入ってくる。童話のような雰囲気と王道のハッピーエンドで、とても良いです。対象年齢はかなり広め。
制作は『サマーウォーズ』のマッドハウスですか。なんかわかる。
ルックバック
2024年公開の日本のアニメ。
良いと評判なので。本編が58分と短いながらに何だか真に迫る話。直接人の心臓を狙って一突きするような表現に、ドキッとする。若い時から実力を認められて成功することはなかなか無いだろうし、作者自身の体験なのかしらとか思う。連載の雰囲気もご本人のにイメージ近いし。
ストーリーがメビウスの輪のように進み、この作り方が良かった。実力者だなぁ。でもストーリーだけじゃなくて、絵も動きも良いし、声優さんの演技も良い。トータルで良作だと思う。
日本アニメドラマ(短め)
刻刻
2018年公開のアニメ12話。
めっちゃ良かった。一家を中心にしたファンタジーだけど、こういうのって呪術廻戦的なディストピアになって世界滅亡しそうなんですが、非常に綺麗に収まる。最悪なキャラとかが無い世界観が良かった。一家のキャラクターの作り方もそれぞれ素敵。ラストの収め方も想像できないハッピーエンドで良かった。すげぇなぁこういう話が組み立てられるのは羨ましい。個人的には家長ヅラする親父さんが好きです。
日本アニメドラマ(長め)
MONSTER
2004年放送の日本アニメ74話。原作は1994年から連載された浦沢直樹の同名の漫画です。Huluありがとう。
昔、中学生くらいのときに漫画を読みましたが、あまりにも怖すぎて途中でドロップアウトしたやつです。アニメがあったので74話一気に見ました。いやー今でも怖い。人間の「悪」を目の当たりにする。
大量の登場人物と名前、死んでいく人となお生きる人の人間関係の複雑さ、ドイツやチェコというあまり私には馴染みのない土地柄、という様々な難しさがありますが、それでも私の人生で指折りの影響を受けた作品のひとつ。
以前ドロップアウトしたもののずっと無意識下にはあったようで、その10年後くらいに書いた創作話が、この作品の絵本の内容に大きく依存していることに気づき背筋が凍るような思いをしました。別の意味でも怖い。
ちなみに制作会社はマッドハウス。直近では葬送のフリーレンを作ったとこですね。
進撃の巨人
2013年から2023年にわたって作られたアニメ計94話。
いやぁもう、歴史ですよ。長い長い話。アニメ放映時にリアルタイムで追いかけていたものの後半戦で理解ができなくなったので、改めて見直しました。それもそのはず、後半戦は時間も頻繁に前後するし、なんならパラレルみたいなことも起こるし、毎週1話ずつ観ててもわかんなくなる。
ストーリーも面白く巨人の設定も崩れず、完成された世界。序盤の時点で既に描かれていた部分とかも発見できて、作者の頭の中ってどうなってんだろうと思う。この話をちゃんと完結までアニメ化してくれて本当に嬉しい。
あらためてウィキを見ると、漫画としては3年間の連載だったんですね。作者の地元にはキャラクターの銅像が立ち、ミュージアムも出来たそうで。2023年11月時点で全世界でのシリーズ累計発行部数が1億4000万部、全世界18言語・180ヵ国以上で出版されているそうです。すげぇ。
ストーリーの独創性に魅了された人は多いのではと思います。少なくとも私は主人公がラスボスになる話を他に思い出せません。
ハンター×ハンター
アマプラで148話まで解禁されてました。
ハンターは多分アニメを観るのは初めてじゃないかと。兄の持ってた漫画(単行本…?週刊ジャンプだったかも)を読んだのと、時々漫画アプリで解禁される部分をちょこちょこ読みです。冨樫作品で唯一手元に置いてるのはレベルEですが、あのレベルEの人が出てくるネタもちゃんとアニメ化されていて、かなり原作に忠実に作られているかと思う。あ、あと「俺じゃなきゃ見逃しちゃうね」のシーンを見て、ニヤつく。
主人公の声がなんか好きになれないけど、アクションも良いしそれ以外は満足。何より漫画で見ると、漫画とは思えない文字量と設定の緻密さに、なぜか京極堂の長々とした説明を思い出すのですが、あれが耳で聴く分やわらぐ。動画解説ありがとうと思えてくる。
富樫作品はほんとクオリティ高い。お願いだから書ききってから死んでくれ。
前回7月に75話までが見れるようになっていましたが、その続きが解禁されました。キメラアント編~会長選挙・アルカ編です。アニメ化されてるのはここまでの様子。
漫画で読んだのもここまでなので私の中でアニメが追いつきました。先の話を知らないけど、今後を含めても最高傑作と思われるキメラアント編。とくに後半は、休みの日前日の夜〜寝落ち、目が覚めた瞬間から7時間ぶっ続けで見るといった愚行を行い、休みの日にするはずだったことが八割方できなくなる。やはり面白いし目が離せなくなるけど、漫画版とはやはり違うところもある。
メルエムとコムギの宇宙で軍議をするシーンは、ベルバラで言うオスカルとアンドレの薔薇の中での逢瀬なのだけど、アニメはそこを省かれました。対象年齢の問題ですかね。まあそこはともかく、やはり傑作だと感じる。登場人物の絡め方と各々の変化がうまく絡み合う。線が多く複雑ながらそれをもつれているように感じさせずスマートにラストへ持って行く。ストーリーの種を撒きつつ、次への期待を高める。戦闘ものの課題である最強の描き方もやはり良い。ちょっと冗長に感じるところもありますが、ファンはここも含めて楽しめる。
あ、あと前半では気になっていたゴンの声優さん。後半ではキャラと馴染んで違和感が無くなってました。