体癖 一種
優秀だけど頑固なオヤジキャラ
「概要」
一種は鬱滞した力を頭で解消します。
エネルギーを発散しようとすると頭にカッと血が上って勢いよくいろんなことを考え始めるのですが、一種にとってはそれ自体が目標で、つまり良いアイデアが思いついても思いついただけで満足します。
逆にアイデアを考え付いただけで燃焼するので、行動に移すとあまりうまくいきません。
なお、一種はどんなにいいアイデアが思いついてもやはり自分では行動しないことが多いのですが、そのアイデアを武器に、他人に批判や文句を言います。
妻の飯にいつも文句を言うくせに自分では作らない亭主関白のようなものです。まさに頑固オヤジ。
そのほか、一種の価値判断は善悪とか名誉で、そういう形式などにはとてもうるさい。
ですから例えば一種の研究者は絶対に、その研究がどれだけ人の役に立とうが立つまいが、ノーベル賞を取ることに夢中になります。
それを取れば自分の研究が途端に素晴らしいと自分で認め始めることでしょう。
ここまでお話ししてきて何となくわかるように、一種はとても男性的です。日本の男性は少なからずこの体質を持っていることが多いのでこう思いやすいですし実際それで不都合なければいいのですが、男は全員一種的であると短絡的に考えてはいろんなものを見誤るでしょう。
やはり一つの目安に留めたほうが無難です。
「身体的な特徴」
エネルギー発散のために頭でたくさん物事を考えるので、当然頭に血を多く行き渡らせなければいけません。
その為首が長く太く立派であるという身体的特徴があります。
全体のシルエットは背筋が伸びていて直線的、顔は面長か顎が細いため昆虫顔で。
胴はほっそりして見えるが骨は太いという感じ。
足首まで骨太でしっかりしているのですが、やはり一種は頭脳派で、運動能力は他の体癖に比べて低くなっています。
その点、原始の自然を生き抜く動物という属性とは正反対で、いかにも科学技術にいろいろ頼って思考能力を進化させた体癖であると考えられます。
運動音痴というのは頭脳明晰とトレードオフなのです。
ただし、頭をたくさん使うせいかどうしても睡眠には勝てないようで、一種は睡眠を絶やすと途端に不調になります。
行動力の欠如と共に、かなり大きな弱点です。
「心理的な特徴」
最大の特徴を一言で言えば、意図しない自己暗示が非常に強力であるというものです。
例えばどこかでで一度でも「酒は百薬の長」ということを知ってそれが知らずのうちに信念になっていると、もうその人は普通の人にとって不健康になるはずの量お酒を飲んでも早死にするどころかむしろ長生きします。
それも、折に触れては頭を使う、頭でっかちな体質が影響しているのでしょう。
言い換えれば、一種は現実を無視して、思考だけでやっていけるんです。
頭が中心ということで、それ以外にも論理的な思考や理詰めが好きだったり、反対に感情的なことを軽んじる傾向があります。
だからこそ、「好き嫌い」よりも「善悪」の観念が行動の中心となっているのでしょう。
そんな頭脳派な一種の弱点は、かなり現実問題に弱いということです。
頭でっかちでたくさん考えを張り巡らすのですが、どうも咄嗟の判断と蟹はうまく対処できません。
だからこそ脳が発達して、考えて予測できるように特化したのかもしれません。
一種は積極的になんでも頭で考えますが、その最たるものが抽象化です。
抽象化というのは物事を一般化・普遍化することで、数学で言えばたくさんの数値をもってきて公式や方程式を作ることで、またこの体癖論も膨大な数の人間を分析して抽象化したものです。
とにかく理論を作ったりレッテルを貼ったり、何か一言でビシっと言いたいのですね。
だからこういう作業が必要な学者に向いています。
「キャラ造形」
行動の基本が善悪であること、またアイデアを思いつくのに行動はしない特徴などから、司令官などの人の上にいかにも「偉そうに」立つキャラがお似合いでしょう。
あるいは弱点を逆手にとって、普段は頭がよくて真面目なのだけど、寝不足だと途端にドジをやらかしてしまうギャップを持ったキャラも一種的です。
前にも言っているようにこの体癖は少なからず男性的なので、ボーイッシュな女子キャラを作る際はこの一種を基調にするとなんちゃってボーイッシュよりかなりリアリティが増します。
また頭脳明晰で抽象化が大好きなのですから、普通にその性質を生かして研究者・学者キャラもお似合いですし、同時に頭をよく使う上に空想が得意なので、小説家キャラにも向いています。
とにかく頭を使うけど行動はできないので、何か災害など、非常事態があったら弱いキャラですね。
全員が一種とか二種だと危機にさらされたとき容易に全滅するので、それだけは止めておきましょう。
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