「世界クロミ化計画」というプロジェクトが存在している。

読んで字の如く、世界をクロミ一色に染め上げるという活動である。クロミの魅力を全世界に発信する、そうしたプロジェクトが2021年、彼女の誕生日である10月31日より開始された。

私はサンリオキャラクターの中でも断トツで好きなのがクロミ様である。正直言って、彼女のライバルであるマイメロディよりも好きかもしれないと思っている。大学で初めてできた友人もクロミ様の信者であり、それをきっかけに意気投合したことがある。それほどまでに、持つ魅力が特に強いサンリオキャラクターであると思っている。

私がクロミ様を好きになったきっかけとなった人物が、ヤバイTシャツ屋さんのボーカル・こやまたくや氏だった。こやま氏は常に黒い服装に身を包んでおり、シンパシーのようなものがあったのかもしれない。

ヤバイTシャツ屋さんの楽曲は、そのゆるい雰囲気で知られている。身近なものをテーマにした、いいたいことを全て放り込んだような単刀直入な歌詞が特徴的であるが、こやま氏のSNSを見ると、その文体から一目瞭然で彼が作詞したものであるとわかる。彼のそうしたゆるやかな人格に惹かれ、私はいつしか彼のようになりたいと感じていた。

そんな中、彼のInstagramのストーリーにてクロミ様やマイメロディが大量に見られることに気づく。今思えば、私がサンリオに情熱的な興味を持ったきっかけはこの影響が大きいかもしれない。彼はクロミ様が大好きであり、一緒にライブをしたり、果てはコラボグッズを出したりしている。そのかわいさに惚れてしまい、いつしか私は高校を卒業する頃か大学に入るあたりにはクロミ様の完全な一ファンになってしまった。

クロミ様のすごいところとしては、もともとテレビアニメ『おねがいマイメロディ』の単なるオリジナルキャラクターとしての存在から、見事なまでの大出世を遂げたことであろう。私がクロミ様を尊敬している要因はここにある。

単なるヒールキャラとしては、クロミ様が登場する10年ほど前にはバッドばつ丸が既に存在していた。彼も彼で私は大好きなのだが、彼は「バッドばつ丸」というキャラクター群の中の「ばつ丸」という、所謂主人公的なポジションで人気を獲得していた。これがクロミ様との大きな違いであり、クロミ様は脇役から上り詰めたという点が異なるのである。

2024年、クロミ様はサンリオキャラクター大賞にて3位を獲得した。2022年から3年連続で獲得しており、同時に2005年の初エントリーから数えると、過去最高の順位でもあるゾナ。今後、世界クロミ化計画は進みゆき、いつしか一位を獲得するだろうと予想するゾナ。もしかすると、そのことも夢ではない領域にまで既に来ているのかもしれないゾナ。

Aww! Cool, look at me!
How cool I'm, look at me!

Kuromi, Greedy Greedy (2021)

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