白
シナモロールがキャラクターとしてのデビューを果たしたのは2001年。ずっと2002年だと思っていたので自分とタメだと思っていたが、一つ上の先輩であると知ったのは最近のことだった。
シナモンのことを本格的に好きになり始めたきっかけは、サンリオキャラクター大賞2023だった。この大会で、シナモンは当たり前のように1位を獲得していた。世界中の人々から約4449万票の投票が集まる中、彼は約440万票と、ほぼ十分の一の票を獲得している。
遡ると、彼は2020年からの4年間連続で1位を獲得していることがわかった。サンリオキャラクターズの総数はかなり多く、2023年時点で450を超えている。その数を勝ち抜いて覇者になっている彼のどこにそのような魅力があるのか、正直わからなかった。
この当時の自分はサンリオという沼にハマってから約2年が経っていた。当時の自分はヤバイTシャツ屋さん・こやまたくや氏や馬鹿よ貴方は・平井”ファラオ”光氏の影響でクロミ様一辺倒であり、サンリオが掲げる「みんななかよく」の精神を忘れかけてしまっていた。しかし、大会での投票を経てポチャッコやはなまるおばけなど、いろいろなキャラクターたちにハマり始めていた。
こんな自分をシナモンという沼にハマらせたのは、大会中にサンリオ公式YouTubeがライブ配信していたシナモロールのショートアニメだった。青木源太アナらが進行を務める大会会場での配信とは別に、サンリオのコンテンツ動画が同時配信されてていた。自分はスマートフォンで大会結果をチェックしつつ、パソコンでそちらを視聴していた。
「シナモンアニメだもん」は、2024年4月現在に至るまでYouTubeで100話以上の会が配信されている。シナモンたちがさまざまなことをする、彼らの日常を切り取ったような内容のアニメである。シナモンが空のスナック菓子を開けるだけの虚無感溢れる第一話から始まり、各話「もんももんもシナモンだも~ん♪」のエンディングテーマで締められるのが特徴である。
かわいい!!!!!!!!
個人的に好きな会は、この第一話である。シナモンが自慢げにスナック菓子を見せつけてその袋を開けるのだが、勢い余って袋が破裂し部屋中にスナックが飛び散ってしまうというシンプルな内容である。その部屋の様子をシナモンが呆然と立ち尽くしながら静観しているのを見て、そのサンリオらしからぬシュールさなどに魅力を覚えてしまったのである。
同時に、見る回を重ねるごとにその白くまるまるとした小柄なフォルム、大きな耳、碧眼、〰←こんな口などの特徴に惚れ込んでしまったのである。
加えて、私はこのアニメを見るまでシナモロールについてあまり知らなかったばかりか声も聞いたことがなかったので、終始川田妙子氏の声にメロメロになってしまっていた。
盛り上がった大会が終わった後日、シナモロールをさらに好きになってしまった出来事が起きた。人生で初めてサンリオピューロランドに行った日のことである。
松竹が監修する「KAWAII KABUKI ハローキティ一座の桃太郎」は、サンリオのかわいさと日本独自の文化である歌舞伎を融合させたショーである。かなり本格的な歌舞伎が行われるこのショーがかねてより気になっていた私は、早速メルヘンシアターへと足を運んだ。
シナモンはこのショーにおいて「波浪雉乃助(はろう きじのすけ)」の名で演者として活躍する一方で、「こどうぐ担当」も兼任している。作中に登場する小道具を製作しているのは、紛れもなく彼である。
劇の中でとあるトラブルが発生し、鬼役のバッドばつ丸に詰められるシナモン。「壊れるようなもの作るな!!」と詰められてしまう。
「ぼくだって一生懸命やってるのに…」
と泣き出してしまう。
キティ様が「ケンカしないで」と仲裁しに来るが、ばつ丸は「オレ様はプロとして当然のことを言ったまでだ」と引き下がらない。やがて
「ぼく悪くないもん!!」
と、シナモンは舞台袖で涙ながらに逃げて行ってしまう。
かわいすぎる!!!!!!!!(ティモンディ高岸)
シナモンはサンリオキャラクターの中でもひときわ等身が低いのが特徴である。このショーに登場する5人(シナモン、キティ様、ダニエル、ポムポムプリン、バッドばつ丸)の中でも一番小柄である。そのような魅力も、彼のかわいさを引き立てているといえる。
小さいが故に泣き虫な面とかよわさが際立っていた。非常にかわいかった。かわいすぎる!!!!!!!!(ティモンディ高岸)
これは4年連続1位取るわ・・・と密かに思っていた。
かわいすぎる!!!!!!!!(ティモンディ高岸)
しばらくして二人は無事に仲直りするが、その後のストーリー展開は是非メルヘンシアターに足を運んで確認して頂きたい。サンリオのキャッチコピー「みんななかよく」を代表するかのようなセリフを発言するシーンも存在している。
初めてピューロランドに行った次の日は、青空が非常にきれいだった。澄んだ空にいびつな形の雲がいくつか浮かんでいた。あんな感じの雲の上でシナモンは生まれたのだろうか。この青空の中で、シナモンは大きな耳を羽ばたかせて空を飛んで遊んでいるのだろうか。そんなことを思っていた。このnoteを書いている日も、空がきれいだった。再びシナモロールのことを思いながら、一旦やめさせて頂きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?