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一次創作漫画で「脳みそフリーマーケット」

「一次創作漫画を世に公開する」とは、ある意味恐ろしい行為だ。
何故ならば、ゼロから自分一人で創り出した世界だから

馬鹿なのがバレる。


よく「キャラクターは作者を越えられない」と言われるが、頭が吹っ飛ぶまでヘッドバンギングしたい位同意である。
「IQ10000の頭脳明晰な超超超×∞天才キャラ」を登場させたとして、作者はとんでもなく超絶世界的に宇宙的に歴史的に世紀末的に天才なキャラだと思って描いているかも知れないが、作者の地頭がそれなりならば、読者から見たら「こいつ別に大して頭良くないじゃん。こんな行動俺でも思い付くわ」となる。
これは自分のような素人だけでなく、プロでもあり得る事象だと思う。
だから自分は、「頭脳明晰」を個性としたキャラは絶対出さない。

全人類が1+1の答えが出せない異世界に、数学赤点だけど小学生レベルの足し算引き算掛け算割り算九九ぐらいは分かる高校生が転生。
異世界人達より、神の知能を持った天才の降臨として崇められる――なんて、舞台となる世界の知能レベルをどん底まで下げれば、やれなくもない気はするが。
(こういう感じの設定の漫画かラノベが実際にあったような。
でもこれ、設定をアレンジして見方を変えたら、物凄い闇深物語に化けそうだ。忘れるまで覚えておこう。)

自分は、現実世界・学園・仕事・歴史・軍事等の実在するモデルがあるジャンルには、どうしてもストーリー上やむを得ない場合以外は手を出さない。
ファンタジー世界しか描かない。
ファンタジーならば、描かれているものが何か変でも「そういう世界設定だから」でごまかせる(多分)。

一次創作漫画の公開とは、路上一人フリーマーケットにて自分の脳みそを広げ、中身を不特定多数の通りすがりの人々に見せ付けるようなものだと、時折考える。
自分のnote記事を全部読んでいる奇特な人がいるかどうかは分からないが、そろそろ察して来た頃だろう。
「こいつ馬鹿だな」と(SkebとかSkebとかKindleインディーズマンガとかSkebとか)。

学生時代、定期テストの勉強をするのだがどう勉強すれば良いのか分からなかった自分は、名案を思い付いた。
「テスト範囲のノートorテキスト、全部端から端まで丸暗記すれば良いじゃん!」
そして、実際に毎回丸暗記した。

「どうしよう。あの書類が無いと、せっかく掴んだ手掛かりが――」
「大丈夫だ。俺が覚えている(紙にサラサラーっと複製を書き出す)」
みたいな事ができる位に丸暗記した。
数学はどうしたかと言えば、「何だか良く分からないけど、こことここを●●すると正答が出る」パターンを毎回発見していた。

こんな風だから、テストが終われば全部忘れる。
なお、自分は紙に書いて覚えない。ひたすら見つめるだけ。
そうやって目を酷使し過ぎたせいだろう。高校生にして両目が酷い飛蚊症(眼球の老化現象)になってしまった。
今も、視界は常に半透明グレーのゴミだらけだ。
果たしてあそこまでやる必要があったのか。無かった。
「ただ記憶力が良いだけの馬鹿」である。
逆にこれまでの人生であった大量の嫌な事は、ずっとずっと忘れられない。
幼稚園児の時の事まで、リアルに光景が浮かぶ。

拙作「にろふぇん」は、現在総ページ数約150の、ダークファンタジー的要素の含まれる漫画。
その少ない150ページの中でも、気付いていないだけで何かしら変な事をやらかしているだろう。
ファンタジーだから!とごまかす気満々であるが、自分自身は気付かないまま脳みその中身を晒し続け、不特定多数の人々に次々と馬鹿っぷりがバレて行く。

一次創作漫画の公開とは、何とも恐ろしい……まぁ、これからも描くが。

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