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自分が2人いる

自分の中には、自分がもう一人いる。
二重人格と言う訳ではない。

自分は人と面と向かって喋るのが嫌いだ。
特に、他人と喋るのが大嫌いだ。
他人になんて興味は無いし、別に話したい事も無い。
(ネット上の他人は気になりまくりだが)
でも話し掛けられたら、普通に明るく喋る。
時には相手を楽しませる事を狙って、冗談を喋りさえする。

そんな風に喋っていると、いつも斜め後ろ辺りに気配を感じる。
「早く喋るのを終わりにしろ」
そいつは言う。
そいつは、もう一人の自分だ。
もう一人の自分はいつも冷淡で、他人の機嫌を損ねぬよう、普通の人間に擬態している自分を急かして来る。

朝出勤して、後から他の人達が出勤して来る。
しないと感じが悪いので、必ず挨拶をする。
今、自分「おはようございます」って喋ったか?
喋った記憶がいつも無い。
だが多分喋った。

いつも自分と言う存在が、非常に不安定に宙に浮いている薄いモノクロの何かのような感覚がする。
今朝も挨拶をしたのは自分か、それとももう一人の自分か。
今日もずっとずっと、分からない。

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異草べーた🍀可愛い闇深漫画
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