KZ ZSX レビュー【KZのハイエンドハイブリッド】

KZのハイブリッド、ZSシリーズのハイエンドらしきZSXをレビューします。

ひとことで言うと

高刺激なクール系ドンシャリ

スペック

再生周波数帯域…7Hz〜40000Hz
出力音圧レベル…105db
インピーダンス…24Ω

音量はとりやすいです。個人的にはもう少し感度低くて良いと思いますが。
マルチドライバーなのでインピーダンスは参考程度に。

まず

筐体のデザインはCIEMっぽくて好きです。
装着感も良いと思います。何時間も付けてたら痛くなるかもしれませんが、その前に聞き疲れるので問題無いです。
あとステムが太いです。どうやらこの中にBAドライバーが入ってるようです。6mmほどあるので、オーテク系くらいです。硬い軸のイヤーピースだと入らない事もあります。

音質傾向

分かりやすくドンシャリで、低域〜中低域以外が全部主張の強い音を出します。
中華イヤホンを買ってるのですから期待している人なんて居ないと思いますが、原音忠実性なんて無いです。
つまり好きな人は好き、という音です。

中域〜高域くらいまではそこそこの解像度があります。
超低域〜中低域、超高域は解像度が低いです。
なのにドンシャリです。

音色はタイト、クール、硬質。

・超低域はタイトで かなりブーストされていますが、深い所まで出てはいないのでそんなに質がいいとは言えないです。
・その上の低域〜中低域はかなり薄くて、ずっと埋もれてます。ベース好きな人は避けるべきイヤホンです。
・中域〜高域はスッキリした印象。中高域のレベルが高いので女性ボーカルの高めの所で結構ツヤが乗る感じがあります。ここがかなり聞き疲れする要因のひとつです。
・超高域も結構ブーストされていて人によってはかなり刺さると感じるでしょう。ブレス等の楽器のメインでない音の部分が強調されるのが好きな人はいそうです。しかし金物の煩さはかなり鼻につきます。

音場は曲によっては広いと感じられるかも。
でも基本は中低域以外の全部の音が前に出てくるので広い空間は感じ辛いです。

聞き疲れする音域をことごとくブーストしており、かつ硬質なのでかなり刺激的です。この辺が好みな人は幸せになれるでしょう。

個人的聴きどころ

アコギがメインだったりのGONTITIの曲等は聞きやすいと思います。

最後に

好きな人は好き と言ってしまえばそこまでなんですが、にしてもこの音に6000円も出さなくて良いんじゃないか。と思ってしまいます。

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