鹿島売却にみる、会社は誰のものか。
会社は誰のものか。
そもそも、この発想が嫌いだ。
確かに、法人格という人格を得ている以上、会社というほぼ人、が誰のものなのかは、人を所有するということを考えると変ではあるが、理解はできる。
ただし、それであっても、もう少し所有する理由、背景の説明が、せめてファン、サポーターにはあってほしい。
日本製鉄の津加執行役員は「アントラーズの価値を高めることが至上命題。経営基盤の強化を目的としている。新たなビジネス展開を考える中、素材産業である当社より、そういう事業に精通しているパートナーを迎え入れ、事業展開を図っていくことがいいと判断した
アントラーズの、価値を、高めることが至上命題と。
アントラーズの価値を高めるとはなんなんだろう。
堀江さんがコメントしているように、もしかするとサッカー界では思いもよらないような、革新的なサービス、改善で、Jリーグを盛り上げてくれるかもしれない。
買収する企業のことを悪く言うつもりは全くなく、ただ事実として思うのは、
サッカーが云々ではなく、媒体力のあるスポーツチームを得て、いわるゆる東証一部上場企業という信用力と同じような
本業にプラスとなる、広告効果としか見えない。
もちろん実業の世界なので、それもまた許されるべきことであるが、本来的にその媒体力を維持しているのは
チームの強さであり、それを下支えしている数多くの関係者、そしてホームタウン、ファン、サポーターだと思う。
そのことが蔑ろにされ、支えているステークホルダーを無視した、自分よがりな革新とならないことを切に願う。
尊敬している鹿島アントラーズだからこそ、スピリットオブジーコ(Sprit of ZICO)を捨てることなく、Jリーグのオリジナル10の中でも名門中の名門としてJリーグ100年構想の中枢として、変わらず、そして絶えず成長していった欲しいです。
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