2023/10/3のジャニーズ事務所の記者会見を見て~ なんでこうなるかなぁ
「そもそも、誰が、何の為に組織改編するんだっけ?」
昨日のジャニーズの記者会見、
その感想はその人の立場によって大きく異なって当然である。
私は、、、記者会見の目的がよく分からなくなった(;^ω^)。
そもそも、誰が、誰の為に記者会見するのか、何の為の組織改編なのか。
それが不明確だから、
発表内容も論点も、ふわっとしてしまったのではないか、と思った。
私個人の整理では、
ジャニーズ事務所が、
A.第一に被害者の為。
B.第二に現在ジャニーズ事務所に所属しているタレントの為。
に組織再編して、発表するのだと思う。
以下、私見を簡単にまとめました('◇')ゞ
A.被害者への補償の為の組織再編について、
①「ジャニーズ事務所が補償のみを行う会社として社名を変えて存続」→〇
②「東山社長、藤島ジュリー副社長、(その他の発表なし)」→△
これでは、今の体制から何も変えないという表明だと思う。
ほんとに被害補償が最優先課題なら、
追加で被害者救済に関する専門家の意見が反映される仕組みを作り、
被害者に安心してもらうべき(窓口設置だけじゃなくて)。
③「補償は11月から開始」→???(できる?)
まだ被害の全容すら把握できていないのに、あと1か月でできる?
「被害を受けた方は〇月〇日までに、〇〇法律事務所に連絡して欲しい」
「その後〇か月を目途に確認して、その後補償開始予定」
となると思うが。
(ニュースに出演していた被害者すら、まだ連絡していないと言っていた)
早くスポンサーに復帰して欲しいんだろなぁ。
特に、NHK紅白に出したいんだろうなぁ。
B.現在のタレントを守る為の組織再編については、
①「新会社を設立して、資本は所属タレント・従業員が出資」(詳細不明)
→ △
新会社がスポンサーを獲得するには、
ジャニーズ事務所からの継続性が否定される必要があり、
その形式要件として株主構成は重要。
それがあやふやでは、スポンサーは現時点で判断できないのでは?
②「社長は東山氏、副社長は井ノ原氏」 → ✖
理屈としては、新会社の出資者が確定していない為、社長は未決定。
したがって、「社長は東山氏となる方向だが、正式には会社設立時
の取締役会で決定される」としか言えないはず。
加えて、新会社の社長が東山氏となった場合、
現状と実質的に変わらないとスポンサーから判断されるリスクあり。
タレントを守ることが重要なら、東山社長はありえないと思う。
②「現在の所属のタレントとは、エージェント契約を結ぶ(所属も可)」
→ ✖
なぜ、別の事務所への斡旋をしないのか、疑問。
(その方が、スポンサーが契約を結びやすいはずだが。)
エージェント契約では、形式的には独立となるが、
実態は現状と変わらないだろう(タレントにノウハウがない為)。
形式的には独立、実態は現状通り。事務所にとって最高のスキーム。
(タレントの意思を御旗に、ジャニーズ帝国の仕組みが温存される?)
④「新会社の社名はファンの公募」 → スピード次第
新会社の社名は被害者やスポンサーには関係ない。
だが、タレントを守る為の新体制を早く立ち上げる観点からは、
社名を早く決定する必要はある。
⑤具体的な再発防止策は発表なし → △
新会社が確定していない為、何も決められないのは分かるが、
会社として沢山の未成年の子供を預かるのであれば、
何らかのチェック機能・組織が必要だと思う。
(ジャニーズだけの問題ではないが)
「パワハラはしません」等の精神論では、
対策は何もしませんと言っているのと同義。
まとめ:
10/2に発表された内容は、被害者とタレントを守る内容より、
会社として存続する為の仕組みが優先されている内容と感じた。
スポンサー企業からダメ出しをされて、改善されていって欲しい!
補足:
そもそも、会社としての記者会見であれば、
「前回記者会見時以降、会社として確認した事実」
「事実を踏まえて新たに決まったこと」
「まだ決定ではないが、進む予定の方向性」
に整理して説明すべきで、
最後に、社長の気持ちを補足する、流れではないだろうか。
10/2の内容では、スポンサー企業も判断難しいだろうなぁ・・・
あと、
根っこはビックモーターと同様だなと。
やはり、規模や影響力の大きなオーナー会社のガバナンスは、
法律で厳しくする必要があるなぁ。
(現状は、全く法律がないのと同様のカオスである)
選挙にマイナスな法律を作ることを提案する国会議員はいないし、
面倒な法改正を自ら起案する官僚もいない為、法改正はされないけど!(;^ω^)
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