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災害と地域力 重富と3.11➂

※サムネイルの写真は、津波を受けた「ビール樽」

ビールを注ぎながらビールを継ぐ「麦酒伝道師」を目指している重富です。
これから少しの間「重富と3.11」について振り返ってみようと思います。「地震・津波」についての内容や映像が出てきます。

ごちゃまぜの人間の中で子育てする

子育てや教育には いろんな人が バランス良く 
関わる事が 大切だと考えています。
食事だって、好きなものだけ食べたり、偏食していると
・・・ ダメ ですよね。
バランスよく 食べる事が大切です

ひと昔前であれば、地域の子ども会や町内会で普段の活動していれば
それはそれは 様々な大人達や、子ども達と関わることで、ある程度、バランスのとれた社会の中で 成長できたはずです。

しかし昨今、子ども会の加入率は激減!町内会に入らない町内や、マンションが増えてきています。

必然的に地域行事や、PTA活動に参加しない(できない)そんな家庭が増えてきています。また自ら関りを遠ざけている人も少なくありません。

子ども会や町内会に入っていても、人数が減りバランスのとれた「人間関係社会」ではなくなってきています。子ども会や町内会に入っていなければ・・・なおさらですが・・・

怖いおじさん、やさしいおばさん、世話好きのお姉さん、スポーツマンのお兄さん、園芸が得意なおじいちゃん、ただただ笑顔のおばあちゃん(例えです)そんな、いろんな人たちとの関係(関わりの中で)自分の位置を理解し(性格なども)どうやったら、社会の中で 「生きていけるのか」を勉強することも とても重要な「成長過程です」。

子どもは「自分」というキャンパスにどういう絵を描くのかは自由です
水墨画でも油絵でもパステル画でも・・・でも 親や地域は、子どもが どんな「絵」でも書けるようにできる限りの「色」を用意してあげることが大切だと思います。

「色」とはつまり、地域に住んでいる様々な大人や友達の事ですね。もちろん 親も「色」の重要な「一色」ですが・・ あくまでも 「一色」なんだと思います。

そんな「色の豊富さ」がある意味「いじめ」の発生原因でもあります。
でも 「いじめ」を解決し、あたらしい「色」を身につける 大切な「過程」でもあると思います。

一年生になったら♪ これは親の覚悟の歌です

入学式で、子どもたちが歌うのをニコニコ笑いながら見ていた保護者の皆さん!これはとても親の覚悟が必要な歌だと知って聞いていましたか?

友達100人つくるためには「努力」しなければいけません。
友達100人全員が富士山の頂上にたどり着くにはどれだけの準備が必要か想像できますか? おそらく絶対無理です…

子どもが友達100人作るためには…
まず親が地域に知人を100人作ることです。

「ライフライン」

まずなにを思い浮かべますか?
多くの方が「電気・水道・ガス」などのインフラを連想します。
もちろん、これも ライフ=生活 と訳せば正解です。
しかし、ライフ=命 と訳したらどうでしょう?

ライフライン = 命のライン
言い換えると 「命綱」です

〇〇ちゃん、おばちゃんと一緒に逃げよう!
〇〇君、はぐれないようにおじちゃんの手を離すなよ!

地域に、名前と顔を知っている人が、どれだけいるかがライフライン「命綱」だと考えます

昼間、保護者が仕事にでかけていて子どのだけが地域にいつ時間に、災害に遭遇した場合・・・子どもたちは避難所などに避難します。
そこで、どれだけ知っている人がいるか? これとても大切です。

もし、子どもが・・・家の近所で困っているとします。
〇○ちゃん、1人。 怖かったね! もう大丈夫おばちゃんと一緒に逃げよう! そう声をかけてくれる人が、地域に何人いますか?

ただ、地域で生活しているだけではライフラインは細いものだと思います。
このライフライン「命綱」を 太く・丈夫にしていくためには・・・
○町内会に入って、できる活動をする
○子ども会で子ども同士が顔見知りになる以上に、親が顔見知りになる。
○町内のお掃除には、親子ででかける(親子の顔を覚えてもらう)
○町内の商店街や個人店で買い物をする
○PTA活動にも、できる部分で積極的に活動する

日常の、1つ1つの積み重ねがライフライン「命綱」に直結していないでしょうか?特別なことをするわけではなく、地域生活そのものの「仕組み」が「命綱」です。

最近のPTA活動の問題点は、達成感・充実感・満足感・感謝が少ないからだと感じています。子どもの見守りやパトロールがよい例ですが…これは「なにも起こらない事が目的」です。つまりマイナスをゼロにすることです。これはかなりの気持ち、精神力が必要です。逆に正義感が強すぎると、また軋轢を生み出す事にもなります。

この辺りは、〇〇屋さんという地域のお店が担ってくれていました。モノを定価で買うだけで、喜んで引き受けてくださっていましたよね。

何故、地域で見守りが必要になったのか? 実はここを考える事が大切なのですが…あまり語らせていない気がします。

町が変わっていく、これは時代なのであがなえない部分があります。しかし、時代に合わせてライフスタイルを変えると同時に、地域力もその作り方、在り方を考え、共に変えて行かなければならなかったのではないでしょうか?