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「青天を衝け」の「衝」はどんな意味?

ビールスタンド重富マスターの重富です。
ビールを注ぎながらビールを継ぐ「麦酒伝道師」を目指しています。

何十年も、日曜日の楽しみは「大河ドラマ」です。最近は仕事の関係で録画で見る事が多いのですが…自分で映画?を製作してからは、オープニングを飛ばしている時にちょっと申し訳ない気持ちになる時があります。

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渋沢栄一は麦酒事業にも関わっていた

重富が制作した映画「日本の麦酒歴史」の脚本には、このようなセリフがあります。(第6稿)

明治19年に北海道庁が設立され麦酒醸造所もその管轄となり、払い下げの話が再開します。これに真っ先に飛びついたのが大倉組商会、大倉喜八郎です。(以下はカットされています)大倉財閥はのちに、大成建設・帝国劇場・帝国ホテル・ホテルオークラ・日清オイリオなど優良企業を生み出します。

そして、こう続いて(いました)

払い下げられた麦酒醸造所は、大倉組札幌麦酒醸造場として誕生します。そこに経営として参加したのは、日本資本主義の父と言われ、設立に関わった会社は500を超えると言われている、渋沢栄一。そして、明治のセメント王と呼ばれた、アサノセメントの浅野総一郎です。

(いました)とあるのは…撮影はしたものの…監督の意向でカットされてしまいました。脚本を書いた自分としては、開拓使麦酒に関係する(現代に)会社のみなさんに

「貴方の会社を創った渋沢栄一氏は、麦酒にも関わっていたのですよ!」

と伝えたかったのではありますが…映画の焦点がボケるのも事実ですね。でも「青天を衝け」の計画を知っていたら、映画の中にもう少しニュアンスを変えて盛り込んでいただろうと思います(笑)

「衝く」とはどんな意味

昨日、ふと「題字」を見ていて気が付きました
「衝く」という字の中にある「重」です。
その周りを「行」が挟んでいます。 これはどういう意味(意図)なの?

重(富)が行く  行くが重(かさ)なる  行くが重(おも)い

「重が行く」は冗談ですが… 個人的にはこれを採用します

漢字ペディア によりますと

意味
①つく。ぶつかる。つきあたる。「衝撃」「衝突」 類撞(トウ)
②つき動かす。「衝動」
③かなめ。だいじなところ。「要衝」「折衝」

なりたち出典『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)
形声。行と、音符童(トウ)→(シヨウ)(または重(チヨウ)→(シヨウ))とから成る。大通りの意を表す。ひいて、かなめの意に用いる。

ウィキペディアでは

衝(しょう、英語: opposition)とは、位置天文学や占星術において、ある観測点(通常は地球)から太陽系天体を見た時に、その天体が太陽と正反対の位置にある状態を指す言葉である。厳密には、地球から見たその天体と太陽の黄経の差が180度となる瞬間として定義される。また、二つの惑星が太陽をはさんで正反対の位置にある場合に「互いに衝の位置にある」と言う場合もある。衝はその定義より、外惑星のみに起こる。衝を表す記号は ☍ である。惑星や彗星、小惑星が衝の位置にある時期は、以下のような理由からその天体の観測に最適な期間である。

大辞林では

1 突き当たる。つく。「衝撃・衝天・衝動・衝突/緩衝・折衝」
2 重要な所。「要衝」
[補説]原義は、町を突き抜ける大通り、交通の要所の意。


そこで重富は… 

麦酒という大通りを突き抜けろ! 行くんだ重富!

という意味に解釈します(笑)