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息子の1年間の棒高跳びの取組み
1年前、当時小学1年生の長男が棒高跳びを始めました。
長男が棒高跳びに興味を持ったのは、私が長年棒高跳びを続けていることが影響しています。
試合会場にも何度か一緒に足を運び、競技の様子を見ているうちに、「おもしろそうだな」と感じたようです。
親としては決して無理に始めさせたわけではなく、本人が興味を持って自分から挑戦しようと思ってくれたことは嬉しく思います。
私も嬉しく思いながらサポートをしています。
練習についてですが、棒高跳びは非常に危険を伴う競技なので、最初からマットで跳ばせることはせず、少しずつステップを踏んでいくことにしました。
まずは、ポールを持ちながらグラウンドに立ち、ぶら下がる練習から始めました。
ぶら下がることで、棒を持ったときの感覚を体で覚えることが狙いです。
この段階ではポールを地面につけているだけで、実際に跳ぶという動作は含まれていません。
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いい姿勢でぶら下がれるようになりました
慣れてきたら次のステップに進み、砂場での練習を開始しました。
砂場には20~30センチほどの穴をあけ、そこを「ボックス」と見立てて、ポールをその穴に突き、ぶら下がる練習を行いました。
砂場で練習は、万が一の失敗でも着地点が柔らかいことや肩への衝撃を考えると、怪我のリスクを減らせるのが大きなポイントでした。
この方法で、徐々に体をポールの動きに慣らしていきました。
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砂場での練習は助走を2歩から始め、慣れてきたら少しずつ歩数を増やしていきました。
4歩、6歩とステップアップする中で、助走のリズムやスピードを調整しながら、棒を持って跳ぶための勢いをつけることができるようになりました。
助走をつけることで、棒高跳びに必要な力強さやスピードが生まれ、練習にメリハリが出てきました。
勢いがつくのでポールが立ちやすく(起きやすい)右手の握る位置をどんどん上げることができました。
しかし、握る位置を高くしていくうちに、ポールの握り部分が滑る姿が見られるようになりました。
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(しかも逆足で踏み切ってる)
これは、握力の弱さや、踏み切り位置の不安定さが原因だと思いますが、慣れの部分も大きいと考えます。
慣れてないとはいえ、ポールを持って跳ぶためには、十分な握力と正しい踏み切り位置が求められることを改めて認識させられました。
また助走のリズムが身体に染みついていない為、助走が1歩増えて右足踏み切りをする時も見られました。
グランドでのぶら下がり練習では見られなかった動きなので、
砂場とはいえ「ピットに立つ」という状況が何かしら心理面に影響していたのかもしれません。
また、練習の中で、ポールの突っ込み動作にも課題が見えてきました。
最初は、ポールを突っ込むことに集中するあまり、本来まっすぐに立てるべきポールが斜めになってしまっていたのです。
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真っすぐ突いていないのがシンプルな原因なのですが、
本人に伝えても「真っすぐ突いている!」と怒ってしまいました。笑
原因としては突っ込みの瞬間に右腕と右耳の距離が大きく開いていることだと考えました。
この姿勢が、ポールを斜めに立てる原因となっていたのです。
そこで本人の意識だけの問題にせず、具体的に右腕と右耳を引っ付けるような動きを指示しました。
マットでの練習は12月に入ってから行いました。
ちゃんとマットまで届くのか心配していましたが、
本人は勢いよく飛び出し、無事にマットに到達しました。
(なぜかここで一番成長を感じ目頭が熱くなりました)
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月末に試合があるためゴムバーを掛けて跳びました。
本人なりに工夫してゴムバーを避けてクリアしていました。
しかし体は越えてもポールが離せない。
「助走路に突き返す」
「(支柱の横に)落とすように離す」
など言葉を変えていろいろいアプローチしましたが
バチっとはまらずでした。
そして月末のデビュー戦では練習と同じく体は越えているのに
ポールを離せず3ペケ。「記録なし」に。
他の習い事やいろいろな用事がある中で、十分な跳躍練習日を設定できなかったことは申し訳なく思いました。
砂場での練習はおおよそ10回程度で、マットでの練習もわずかに1日だけでした。
それでも、短い練習時間の中で少しずつ成長を見せてくれており、その進展が嬉しく感じています。
私自身が練習をすることと違い、
「棒高跳びに関する基礎知識がないこと」
(つっこみ等の用語、ポールを起こす運動的な理解など)
「児童の表現力」
(大人との基礎的な体力差・筋力差など)
などギャップがあり、アドバイスをする際にかなり苦労しました。
ただ基本になるのは
シンプルで分かりやすい表現!
と
大げさな模範!
これに尽きるように思います。
これからも長男と一緒に楽しみつつ、がんばっていこうと思います。
いろいろありましたが、ケガ無く棒高跳びを楽しめたのが一番でした。
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お読みいただきありがとうございました。
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