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しみじみと空々しい人を見る

怪我自慢はこれでおしまい。

先日、切った右手の中指の傷が塞がりつつある。あと少し...と思いながら絆創膏を優しく巻く。過保護にもほどがある。人によって怪我や病気に関しての温度差がある。「このくらいの傷、唾つけてちゃっちゃっとしてたら治っちゃうよ」と言ったのは祖母だった。転んで膝から血が出てるのに祖母はそこを水で洗って本当に唾をつけてそれで終わりだった。ちゃっちゃっと治ったかどうかは覚えてないが、昔はそんなもんだで大丈夫だったんだ。というか祖母が特別能天気だったのかもしれないが...夫も私の指を見て「大袈裟だな」と言う。彼も祖母と同じ仲間か?

そういえば、高校だったか中学だったか忘れたが、やたらと膝や腕なんかに包帯を巻いてきてた女子がいた。「どうしたの?」と聞くと、かなり大袈裟に症状を説明してくれるのだけど、普通に動かしているし変だなと思っていた。その女子は月に一回くらいの割合でそういった大袈裟な包帯をしていることに気がついた。その女子はみんんから「どうしたの?」「大丈夫?」と心配してくれることが嬉しいみたいだった。いつも包帯をどこかにしているから仲間内から「あれ、嘘だよね」という噂まで飛んでいた。変な子と思っていたが、その子にとってはそれが自己アピールの唯一の方法だったんだなと思った。大人になって心理学の本を読んでそういうタイプの人をミュンヒハウゼン症候群だということを知った。

私も、もう指の怪我の話はやめよう。

指の怪我は大したことありませんご心配なく。

近所の商業施設がずっとリニューアル工事をしていて、その中の馴染みの店舗から、今日リニューアルオープンだとお知らせを頂いたので午前中に行ってみた。平日は人通りが少なかった梅田駅周辺も規制が解除されてから平日でも日曜と変わらないくらいの人出になっている。今までの我慢が一気に爆発した感じだ。その商業施設の前に行って入り口から中を覗いてみたら、人の頭しか見えないくらいに人々が渦巻いていた。「ひやぁ〜!」と思って中には入らず入り口で引き返す。あの中に入っていく勇気もないし、入ったところで何も見れないし買えないだろうと思った。もう少し落ち着いてから出直そうと思う。関西人は新し物好きだからしょうがない。デパ地下に寄ったら京都のお寿司の店が期間限定で出店していたので2人前買って帰宅した。

今夜はお寿司。楽ちんメニュー。

帰宅してテレビをつけたら、どのチャンネルもあの方々の結婚記者会見の様子を伝えていた。「ご結婚おめでとうございます」という気持ちはあるけど、何が言いたいのかイマイチ私にはわからなかった。もう少しアバンギャルドになってもいいんじゃないかと思う。延々とそのニュースが続きそうだったのでテレビを消した。

今日も今からお風呂に入る。

昼風呂にハマりそうだ。



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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。

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