激しく鼓動する心臓
2020.12.22(火曜日) Fujii Kaze
ふとしたことがきっかけで知った「藤井 風」という人。この人の歌がいま私の心を掴んで離さない。朝からずっと聴いている。洒落た風貌の人なのに歌はどこか砂が混じるようにザラザラしていて、そっと遠慮がちに心に寄り添ってくる。優しい、明るい、元気...そんなもので気持ちは揺らがない。やっぱりザラつきが必要。
特に『青春病』という曲がいい。
青春の病に侵され 儚いものばかり求めて いつの日か粉になって散るだけ 青春はどどめ色 青春にサヨナラを (一部抜粋)
この歌詞でズドンとやられた。いくつになっても青春が忘れられない人がいる。いくつになっても青々とした夢を追いかける人がいる。年相応に生きられない人がいる...たぶんそれは病かもしれない。自分はその中には入ってないと思いたいが、ふとした瞬間、自分が思ってるほど私は大人じゃないかもしれないと気づくことがある。大人へ階段は険しいのだ。
この歌をイヤホンで聴きながらコンビニのATMに行く。楽しい曲じゃないのに足取りは軽い。ATMで入金だけ済ませたらささっと帰ってこようと思っていたが、炭酸飲料とアイスクリームを買ってしまう。コンビニの怖さってこういうところだ。優柔不断な人間にとっては恐るべきコンビニ。帰りも青春病を聴きながら帰る。
足取りは軽い。
心臓は鼓動する。
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読んでいただきありがとうございます。
書くこと、読むこと、考えること...
これからも精進します。