さぁ手を振ろう、特に意味もなく
2023.8.24 (木) wave hands
マンションの斜め前にあるビルの屋上は芝生がひかれて植栽が施されてベンチが置いてある。ちょっとした公園のようになっている場所がある。
毎朝、その会社に務める会社員だと思われるスーツ姿の男性数人がタバコを吸ったり、飲料を片手におしゃべりしているのが見える。
特に何も思わずいつもその光景を見ているのだが、ここから見えるということは、向こうからもこちらが見えるということかも...と思ったらそれを確かめたいという気持ちが沸々湧いてきて、いてもたってもいられずその数人の中のひとりがこっちに顔を向けたときにベランダから手を振ってみた。
そしたら、なんと、手を振りかえしてくれた。びっくり。
見えてるんだなぁ。
向こうにしてみれば『変なおばさんが手を振ってるなぁ』くらいの感覚なのだろう。それは間違ってはいないのだけど。
これからはバカみたいな格好でベランダに出るのはやめようと心に決めた。
余談だが、私はよく知らない人にも手を振る癖がある。
それは言葉に出すほどのこともない時の「こんにちは」の代わりなのだ。
たぶん…
*
お昼前に夫が突然帰ってきた。
パスポートの有効期限が3日前に切れてたそうで、慌てて申請のために帰ってきたそうだ。先日話したアルメニア行きが決まったようなのだけど、念のためにパスポートの期限を見たら切れてたことに気が付いたらしい。
月末に出発らしいけど、今すぐ申請したとしても私の勘ではたぶん月末までに間に合わないだろう。
でもそれを言うとショックを受けると思ったので言わなかった。
急いでパスポートセンターに出かけて行った。
運がないんだろうなぁ、今の彼には…
と、思っていたら、ものすごい雷が鳴り出した。
自転車で出かけていったが…ほんとに運がないなぁ。
あれよあれよという間に空は真っ黒になって、
冬の夕暮れ時のように部屋が真っ暗になって激しい雨。
猫が怖がってクローゼットに隠れた。
こうなると長い。
私はアイスを食べながら世界陸上の35km競歩を見る。
こんなに早足で歩いていたら「あぁ、走りたい」と思わないのかなと思う。
素人の素朴な疑問だ。
雷、なお激しく、雨も激しくなってきた。
今、外を歩いている人はいない。
ベランダが川のようになっている。ちょっと怖い。
午後4時、夫がタクシーで帰ってきた。自転車を置いてきたそうだ。
パスポートは月末には間に合わないと係の人に言われたらしくてがっかりしている。
まだ競歩が続いている。
見ているだけで腰が痛くなりそうな競技だなと思う。