トイレの神様、ねぇ聞いた?今の話...
2021.4.21(水曜日)God in the restroom
トイレ掃除を張り切ってやる。
お風呂掃除は嫌いだけど、トイレ掃除は好きだ。学生の頃、ファーストフード店でアルバイトをしていた。そこのお客様用トイレの掃除を私は率先してやっていた。別に店長に褒めてもらおうとか、いい人ぶってるとかではなく、とにかくトイレが汚いのが嫌なのだ。そのトイレ掃除のおかげでその店の本部から表彰状をもらった経験があるくらいだ。その表彰状なんてとっくの昔に紛失したが、あの時の精神はまだ私の体に宿っているのだと思う。
トイレの神様なるものがいて、トイレ掃除をすると可愛い子供が産まれるとか、綺麗になるとか、幸せになれるとかいろいろ言い伝えがあるけれど、子供を産まなかった私に可愛い子が授かるわけないし、綺麗や幸せって人それぞれの定義が広すぎてよくわからない。どうせなら宝くじの1等が当たるとか、超能力が身につくとか、そういう具体的な方がいいなと思う。今は誰も見てないから表彰状も貰えないだろうし、自分が使用する時に気持ちよく使用できるくらいのメリットしかないが今日もせっせとやっている。
先日、友人のお宅にお邪魔した時、トイレがまるで高級ホテルのトイレのようにとても綺麗でいい香りがして気持ちよく使用させてもらった。お世辞にも真面目とは言えない友人で、他の家事もあまりやらない人なのにトイレは綺麗って不思議な感じがした。
「トイレ、綺麗にしてるのね」
「あっ、それ業者がやった」
「トイレ掃除嫌いだから昨日業者に頼んだ。あんたが来るっていうから」
やっぱり彼女は彼女だった。
「いくらくらいかかるの?」
「13.000円くらい」
びっくりした。13.000円くれるなら私がやってあげるよと言いたくなった。びっくりしていると、「ついでに風呂掃除もやってもらって合計32.000円」という友人の声が後ろからした。またまたびっくり。自分で稼いだお金を何に使おうと自由ではあるけど、32.000円あったら私なら美味しいワインを買うなと思った。違う友人にそのことをLINEしたら、その友人は「私ならカプセルトイに使うわ」と言っていた。カプセルトイ、私は500円でもいらないや。
人って、やっぱりそれぞれなのだ。