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キャブレター考

畑を耕すにあたり、耕運機を借りて来ましたが、案の定エンジンが掛かりませんでした。ガソリンエンジンはほったからしにしておくと、ジェットの中でガソリンが劣化して詰まってしまい、エンジンが掛かりません。ガソリンの劣化は意外と早く、農機のエンジンが掛からない原因はほとんどがキャブレターの詰まりです。

ところで、最近の若者はキャブレターというものを知りません。ホンダのスーパーカブも2007年あたりに排出ガス規制への対応を迫られ、キャブレターからインジェクションに変わってしまいました。いまやキャブレターはオートバイからはすっかり姿を消して、刈払い機や耕運機などの農機の中で辛うじて生きています。 

キャブレターの魅力は、なんと言ってもエンジンと人間とのアナログな対話にあります。キャブレターの調子は気温や気圧に左右されますし、寒い時にはチョークを引いて暖気をしたり、暑い時にはそれなりにエンジンを冷やしたり、何かと気を遣わなければなりません。その反対に構造がシンプルなので故障も少なくメンテナンスさえ怠らなければ長く使えます。

今日はガレージにこもって、CDラジカセで好きな音楽を聞きながら、キャブレターの分解清掃に興じたいと思います。ついでに、しばらく乗っていなかった愛車(キャブレター最終モデルのスーパーカブ)のエンジンを始動させ、たまには一人で海にでも行ってみたいと思います^_^


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