炭団を作ってみた
最近は時間を割いて炭団を作っています。炭団(たどん)とは形成木炭の事で、炭の粉を澱粉で固めて乾燥させたものです。なぜいま炭団なのかについては長くなるので端折りますが、電気がなかった時代の燃料をいま作る意味は大きいと思っています。
ところで、ADHDグレーゾーンの私は、何の脈絡もなく突然アイディアが降って来て、それをすぐに形にしなければとても気持ち悪くなってしまう事がよくあります。自分の中での独創的なアイディアをそのままに放置しておく事ができないため、何よりもそれを優先してしまい、周りから見ると「多動」「落ち着きがない」「過集中」などと見られる事も多いです。所謂「大人の発達障がい」です。
52年間生きてきて、さまざまな社会経験をしてきた中で、さすがに自分はマジョリティ(定型発達)ではないし、マジョリティにはなれないと自覚してはいますが、そうかといって典型的なADHDやアスペルガー症候群、ASDの特性とも思考のプロセスが違う気がしています。個人の特性をカテゴライズするのは難しいです。
私は場の空気をすべて読んだ上で、空気を無視する行動を取る事が多く、また常に複数の思考が頭の中でパラレルに進行しているため、行動に一貫性がなく、一見ちぐはぐに見えがちですが、本人はいたって真面目に行動しているつもりだったりします。思考はパラレルに動いていても身体は一つしかありません。この思考と行動の不一致による多動は、定型発達の人から見るとある種の障害に見えるのかもしれません。
また、何かを作っている途中であっても、完成形が見えた途端に飽きてしまい、完成させずに次のことをやりたくなってしまいます。10代の頃は、数学の問題を解いていて、解き方がイメージできたら答えを出さずに他の問題に取り掛かってしまうという、自己完結型の勉強をしていました。飽きずに一つの事をやり遂げている人を見ると「よく飽きないな」と思います。
ところで、炭団の使い道はいろいろありますが、私はBBQの燃料として使う予定です。ステーキやトウモロコシがしっかり焼ける火力が2時間安定的に維持出来るかがポイントです。完成形がみえるまでは地味に試行錯誤を続けたいと思います。
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