変容の精油物語〜ローマンカモミール〜

久しぶりに駅を使った
行きは夫に送ってもらたが
帰りは家まで20分
少し坂道　
だがそれもいいかも

頬にあたる風が気持ちいい季節なった歩いていると可愛い看板のお店を見つけた

通り過ぎようと思ったが
「カモミールshop」という名前に
惹かれドアを開けた

店内に一歩入ると
優しいローマンカモミールの香りがした

店頭には
ドライハーブにハーブティー
精油に入浴剤など　いろいろ
お洒落にラッピングされて並べられている

「何かお探しですか？」と声をかけられて
顔をあげると微笑む女性がいた　

一瞬固まり「お久しぶり」

思わず口に出したものの　
記憶の彼女と今の彼女が一致しない

高速で
何年ぶり？と頭をよぎり
最後に会ったのが旦那さんの告別式

悲しい思い出だ

憔悴しきった彼女には2歳なる男の子とお腹に赤ちゃんがいた

告別式が済むと東北の実家に帰ったと聞いた
でも連絡する勇気がなく　
そのまま疎遠になってしまった

彼女は私が退職するときの　
後任の担当者
あまり時間がとれないまま
大急ぎで仕事を伝えた

その後　彼女は偶然にも夫の部下と結婚し　退職

何度か旦那さんとわが家に遊びに来てくれた

物静かで控えめ
でも芯のしっかりとした素敵な女性そんな印象を持っていた

大切なものを守るため
彼女の資質が花が咲いたのだろう

ローマンカモミールの花のように

ゆっくりと　
彼女の話を聴きたい

✨ローマンカモミール
roman chamomile✨

芯の強さを持ち
心が満たされるものに
向かって　進むことが安らぎで
癒しになると
教えてくれる香り