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個人的SteveVai語録③
Steve Vaiはいつもギターキッズに勇気を与える言葉を発信してきました。今回はそのなかでも僕がとても勇気づけられたものです。
当時の僕にはファンがいなかったんだから(笑)
レコード会社やファンのリクエストなんて気にしなかった。
そもそも当時の僕にはファンがいなかったんだから(笑)
ただ作っただけ。
YOUNG GUITAR 1999年1月号
プロデューサーとして手腕を発揮していたVai先生がデビューアルバム『FLEX-ABLE』に未発表音源を加えた『FLAX-ABLE LEFTOVERS』をリリースしたときのインタビューより。
『FLEX-ABLE』は彼がバークリー音楽院在学中に友人らと製作した完全自主制作のアルバムなのだけど、異色のサウンドとハーモニーで色あせない名盤と称されている。彼はその製作を振り返ってこう答えている。
納得がいくものを作るために、物凄いプライドと時間をかけているんだ。
今に比べれば機材なんて殆ど無いに等しいいけど、当時は医者みたいに一所懸命にやったよ。(中略)
でも結果的に、多くの人を驚かせたみたいだ。あんな音はどこにもないよ。
誰もあそこまでの勇気がなかった。
機材や予算がなく、ただ時間だけはたくさんある時期というのは誰にでもあると思う。僕自身も20代半ばはそういう時間を過ごすことができ、なんとか工夫しながらテクニックを磨いていた。
この1999年のインタビューは10代最後の冬に読んだ。まだ未熟者だったけど、やれることを全力でやれば結果はついてくる、という強いメッセージを受けた記憶がある。
翻って、音楽製作において「あれが無いから無理」とか「高い機材や音源がないとプロのサウンドに勝てない」など、二の足を踏む経験がある人は少なく無いと思われる。
音楽は良くも悪くも伝わる人に伝わるツールなので、その人の能力や機材力、どれだけ時間をかけたか、どれだけ楽器が弾けるかなどなど、ネガティブな面をさらけ出すのは辛く厳しい。
だけど同時に、その人のメロディの良さやハーモニーのセンスなども、また伝わる。そこに気がついてくれる人は、仮にサウンドが若干チープでもファンになってくれる。内容を見てくれる人は、確実にいる。
このインタビューを読み返して、僕もあらためて作品を表に出す勇気をもらったのだった。遅すぎたかもしれないが、いまが一番若いのだから、どんどん世に出ていこう。
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