【ペンタ一発】ロックギタリスト簡易レベルチェック
「リズム感がないんです」とたずねてくる生徒さん、演奏してみてもらうと多くの場合、楽器の演奏能力自体が不足しています。なので、リズムトレーニング以前にギター演奏能力を磨く必要があります。そこがないとリズムトレーニングはわりと厳しい。
ということで!
演奏能力の簡単なチェックをしてみましょう!?
レベル1 ダウンピッキングで一定のスピードをキープ
フィンガリングに注目してください。基本的なペンタトニックの運指ですが、1弦2音のフレーズになっています。いわゆるスケールの上下ではなく、ピッキングを楽にして弦に集中する練習メソッドです。
ダウンピッキングで8分音符なのでピックが忙しく感じるかもしれません。キープして4周くらいノーミスプレイできたらクリアです。
レベル2 同じフィンガリングでオルタネイトピッキングにする
同じフィンガリングでオルタネイトピッキングにすることで実質倍の速さで弾くことになります。レベル1がクリアできたのにこれが難しい場合はピッキングの力加減や位置などに課題がありそうです。
ピッキングのコツは文章では伝えにくいのですが、要するに「一定の速度でキープして辛くなりにくい」を目指すのがいいでしょう。
レベル3 同じ速さで駆け抜ける
ピッキングの速さが大丈夫になったなら、フィンガリングを早くします。つまりレベル1を倍の速さで弾くことになります。
ここまでを余裕で弾けるようならば、次のリズムエクササイズに挑むことができるでしょう。
レベル4 3連符にする
同じフィンガリング、同じピッキングのパターンですがメトロノームを『3』でとりながら弾くことになります。いわゆる「頭ズレフレーズ」になるのでピッキングを感覚的に、なんとなくでやってきた人にはキツく感じるかもしれません。
弾き始める前に”口”で3つ割りをしてから始めるのが成功のコツです。
いかがでしたか?
この『ペンタトニックを3連符で弾く』のエクササイズは中級者〜上級者にステップアップするのに役立ちます。様々なポジションのペンタトニックでスマートなフィンガリングを獲得できますし、全部の弦をまんべんなく弾くのでピッキングも上手くなるし、リズムについても頭ズレを続けて練習することで偶数拍子がとっても簡単に感じるようになってくるでしょう。
チャレンジしてみてくださいね。
【余談】弦高や弾きやすさは大事
レベル3までが演奏能力のチェックになっています。単純に、一定の速さで弾き続ける能力、筋力があるか、演奏の前提が整っているかを知ることはとても有意義です。
経験上、レベル3が難しい人は強くピッキングし過ぎているか、フィンガリングに力が入り過ぎです。それは演奏者の問題でもありますが、ギターのセッティングの問題も大きいように感じます。弦高を調整して改めて挑戦したら「なんだこれ簡単じゃん」と余裕で弾けるようになる生徒さんも多いのを見るに、快適なセッティングにすることはギターにとって重要なことだと思います。
アコギであればネックのトラスロッドを回して調整したらいいでしょう。動かない方向に無理やり回さなければ壊れることはありませんので。エレキも同様です。エレキの場合はブリッジの調整やオクターブチューニングもしっかりやりましょう。
また、ピックの種類によっても弾きやすさは変わります。スピードプレイは一般的に硬いピックが有利ですから、柔らかいピックしか使ったことない人は硬いピックを購入して訓練するといいでしょう。