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【レビュー】GuitarTuna(チューニングアプリ)<追記>

本来なら「ちゃんとクリップチューナーかペダルチューナー買いなさい」と言うべきなんだけど、最近のギター用チューニングアプリには良い面もある。良い面もあるということを書いておきたい。その上で「それでは十分でない」というお話。


GuitarTuna


最近の生徒さんがよく使っているスマホ用チューニングアプリGuitarTuna。まず名前がいい、Guitar(ギター)のTuna(マグロ)という思いもよらないネーミングに笑ってしまう。だが、初心者にとって良い面がいくつかある。


チューニングすべき音を出してくれる

このアプリはチューニングすべき弦の音を出してくれる。これは意外に良い、特にギターを始めたての人にとって参考となる音程を耳で聴けるのは助かることだろう。


合ったら「ちーん」と知らせてくれる

弦ごとに参考音が出て、それに向かってチューニングして、合ったタイミングで「ちーん」と音が鳴って「これでok!」と知らせてくれる。初心者にとってこの「これで大丈夫!」と言ってくれるアシスタントは大変助かることだろう。


チューナーの基本を理解できる

チューナーは音程が高いか低いか、合っているかを画面で知らせるもの。その基本的な動作画面をしっかり踏襲している。問題ない。


手軽

フリーソフトな上に精度も普通のチューナーとそれほど変わりない。スマホを忘れたら取りに帰るけどチューナーを忘れても取りに帰ることはない、つまりいつでもチューナーが手元にあることになる。素晴らしい!!


以上、良いところを列挙したところで、注意して欲しいことを2つ挙げます。


ライブ向きではない

ライブではステージ袖でチューニングしたり、曲間にチューニングしたり、とにかく沢山チューニングすることになる。そのたびにスマホを出して「ちーん」とやれるかというと疑問。特に騒音に包まれている中でのチューニングは困難。


精度は中の中

2000円以下のクリップチューナーよりちょっと良いかな?くらいの精度になっている。悪くはない。だけど3000円以上のチューナーよりちょっと微妙か。それにスマホのマイクから音を拾うタイプなので、実際の弦の振動を捉えるクリップチューナーやペダルチューナーのような精度は原理的に難しい。



ということで、悪くないけど実用としてはソコソコ。ある程度以上を目指すなら「そのうち卒業する」くらいに思って使えば良いんじゃないでしょうか。チューナー何もない!困った!!という時に「あってよかった」くらいには使えるアプリだと思いました。



<追記>弦交換ではとっても便利!!

レッスンで弦交換を教えたりするのですが、GuitarTUNAは弦交換のときにすっごく便利です。AUTOモードにして、6弦から順番にチューニングしていくと「いまどのあたり?」が視覚的に確認できます。この使い方なら普通のチューナーよりかなり便利です!!おすすめです!!

サポートなんて恐れ多い!ありがたき幸せ!!