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【音楽進学】音楽習慣がある人だけがプロになる

音楽でプロミュージシャンになりたい生徒さんが時々やってくる。高校生であることが多く、レッスンでは「本当に役に立つこと」を少しずつ教えていくのだけど、中でも重要なのは「生活の中に音楽をする『習慣』を身につける」ことだったりする。
特に音楽の専門学校に進学する予定の生徒さんには「進学前に音楽習慣を身につけておいた方がいい」と指導する。

音楽習慣、たとえばどういうことか?


音楽の練習をする”時間”を決める

ギターやピアノ、あるいはボーカルは継続して練習することで上達が早まる。では「自分の生活の中で、どこの時間を練習にあてるか?」を考えてもらうようにする。経験上、練習時間が決まっている生徒さんはめちゃめちゃ上手くなる。

練習メニューについては楽器にもよるけど、大きく分けて基礎的なこと(技術)と音楽的なこと、あるいはリズムの練習に分類して構築するといい。
あんまり難しく考えなくていい。

歌でも楽器でも音階練習を習慣化すれば基本的な技術は身に付くし、それにメトロノーム練習(裏拍で打つようにするとか)を組み合わせれば、同時に2つの練習ができて時短になる。
音楽的なこと、例えば「聴いたことない音楽を必ず探して1曲聴いてみる」みたいなことでいい。移動中に聴けばいいし、曲を聴きながらカウントをとってみるとリズム練習になったりもする。

このように、普段の生活のどこに音楽習慣を挿入するかを考えてみよう。そしてちょっとだけ”時短”についても考えてみるといい。



音楽制作するなら”作り切る”

僕の確信している「多作多読」、たくさん作るってたくさん聴くことで幅広い音楽性、あるいは自分のオリジナリティの深掘りができる。
とはいえ歌を作る、曲を作るのは結構大変なので、ここは「曲作りの練習」と割り切って考えるようにする。

歌であれば『ワンコーラスを作ったらそこで終わり』にする。2番まで思いついたら続けてもよい。目一杯に作りたくなったら没頭すればいい。
単体の曲であれば『時間を決めて、そこまでに間に合わなければ未完成でいい』と決めておく。その曲は完成させなくてもいいし、完成させるにしても時間制限をつけて”練習”にする。そのうち完成させたくなる曲が生まれてくるので、その時は全力投球すればいいしそれは音楽習慣とは別の話になってくる。

いずれにせよ、音楽を作る習慣も自分で作り出していくものだ。誰かに言われて始めるんじゃ遅くて、自発的に作曲し、音楽を作るのが普通の生活にしていく。その音楽習慣は音楽の専門学校に進学した際には強力な武器になるし、進学先ではもっと多くの時間を割けるようになるだろう。



なにもやっていない人には仕事を振れない

たったこの2点の音楽習慣であっても、実際は体力や過程環境の問題で継続できない人は多いように思う。だけどそこで諦めて「次の環境になったら本気出す」みたいな考えは絶対にダメで。プロミュージシャンは音楽を作り出す仕事なので、日常的に音楽を作る習慣を身につけていないと自発的に音楽制作は続かない。「この人はずっと音楽制作してるし手伝って欲しいな」という下地が必要になる。普段なにもやっていない人にお仕事お願いできますか?ってことです。

なので、プロ志向の生徒さんには「いま、すぐに始められることを始めよう」と指導するようにしています。


ちょっと耳が痛いような話だけど、そんなに厳しく考えなくてよくて。それこそ「毎日新しい音楽を発掘する」を100日続けたら大したもんだし、1ヶ月毎日基礎練をするってだけで劇的に上手くなるし、そういう『確実によくなること』を継続している人が、ゆくゆくは音楽の仕事に携われるのだと思います。







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