Jazz :Ending ❶「Repeat Ⅱ-Ⅴ-Ⅰm型」
ジャズセッションにとってエンディングは鬼門の1つです。誰がリードするのか、どの”型”でいくのか、メンバーの力量はどうだろうなど、考えるべき要素が多いのです。また逆に、それを知らないからといってジャズセッションに参加しちゃいけないかというと、そういうものでもありません。
”型(カタ、パターン、常套句)”を知って、実際にやってみて上手くいく経験を重ねていくしかないので、とりあえずお勉強しておくといいでしょう。セッション参加に限らず、ジャズを聴くときにも楽しくなると思います。
最後のコードがマイナートニックの場合
Repeat Ⅱ-Ⅴ-Ⅰm型は、マイナートニックで終わる曲で使えるアイデアです。
Autumn LeavesやBlue Bossaのようなマイナートニックで終わる曲の場合、最後の4小節をリピート(x Time)してエンディングを作れます。
リピート回数は2回(最後の段を3回やって終わる)が一般的です。3回繰り返す場合もありますし、x TimeにしてVampにすることもあります。
最後は合図して、Ritして最後のマイナートニックで終わります。
三段落ち
どうしてリピート回数が2回なのかというと、演奏の山谷を作ることでエンディングを演出しやすいからです。三段オチと言われています。
リピート2回、その次で終わる型はエンディングのタイミングが参加者に伝わりやすい構造なので、覚えておくと役に立つと思います。
モードの曲ではⅡ-Ⅴ-Ⅰm型を使わない
ImpressionsやFootPrintsなど、モーダルな曲ではⅡ-Ⅴ-Ⅰm型は使いません。モードジャズはコード進行のケーデンスを使わないことになっています。
マイナートニックで終わるからといっていつでも使えるわけではない、ということです。
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