見出し画像

【レッスン】目指すキャリアを考えさせる

プライベートレッスンは「生徒さんが何を目指しているのか?」を聞き出すカウンセリングでもある。最初から「僕はプロになりたいんです!」という生徒さんは、僕のところにはあまりやってこない。
ギター教室という名目で看板をあげているので、「ギターを始めたのですが何からやっていいか分からなくて」というビギナーと「自分で頑張ったんですが限界がきて」という脱ビギナーを目指す人が多い。

小中学生の生徒さんは「興味ありそうだからやらせたい」という親御さんの後押しでやってくる。自分からやりたい!と懇願してやってくる生徒さんもいるけど、比較的”習い事”の延長である場合が多い。

いずれにせよ、本人が『何を目指しているのか?』を見つけてもらうのが僕のレッスンの大きなテーマになっている。


キャリアスタディ

良いタイミングでこれを配る

このキャリアスタディのプリントを良いタイミングで配るようにしている。子どもでも大人でも、明確な目標がまだ見つけられていない生徒さんには早めに配布する。
僕自身はほぼ独学で二十歳頃までやってきたけど、早めに「これをやっとけばよかった」ことがたくさんあった。レッスンに来てくれる生徒さんにはそこをショートカットして欲しい。

吹き出しに「自分にとって『どれ』が『どれくらい必要』かを考えて、人生の時間配分を計画する。必ず自分自身で決める。」と付け加えた。ちょっと説教くさいけど、これはとても大事だと思うからだ。
楽器の習得や音楽の洗練には時間がかかる。それは数時間というレベルの時間ではなく、年単位の時間が必要になることは間違いない。とはいえ、”人生”はそればっかりやれるほど簡単ではない。
生徒さんができる範囲のペースで、どれだけ長い期間それを続けられるかを一緒に考えるのが、このキャリアスタディの本質といえる。

習い事に来ているのだから、生徒さんにはそれなりにやりたいことや目指すべきセルフイメージがある。たとえば「シンガーソングライターになりたい」という大きな目標だったり、「来月に職場のイベントがあってそこで演奏を披露しなきゃいけない」というスモールゴールだったり、もっと抽象的に「かっこいい音楽を作りたい」みたいなものでも、それらは本人自身が『やりたいこと』であり尊い。

その『やりたいこと』を僕は音楽の要素に分けていく。
たとえば作曲がしたいなら「コードを知った方がいいね、演奏できるなら弾けるようになった方がいいよね。音階といって、ドレミファソラシドが分かっていたら作曲はできるようになるよ」といった具合に、生徒さんが学ぶべき要素に道筋をつける。

たとえばバンドでかっこよくライブをしたいなら「基礎練を続ける習慣があるといいね。このメソッドを毎日一回必ずやって、それから課題曲の練習をしたらいい」と、本人ができそうで効果的なエクササイズを渡す。


プライベートレッスンの長所

昨今、YouTubeとかではたくさんのレッスン動画があがっている。それはとても良いことだし、どんどん活用した方がいいと思う。
だけど本人の身の丈にあっていない練習方法や楽曲(ビギナーが「これやりたいんです」と持ってくる曲が超絶技巧だったりする)に直面して、一人で挫折する人も多かろうと思う。
その点、プライベートレッスンは生徒さんの力量を推しはかることができ、本人にとって適切な練習を提案できる。文字通りオンデマンド、当たり前だけどそれがプライベートレッスンの長所だ。

それはギターであれ作曲であれ同様で、DTMだから簡単なわけはなく、どれにしても前述の「人生の時間配分」を考えなければならない。
時間のショートカットしたいから、生徒さんは習いにくる。的確なアドバイスをするために、僕はキャリアスタディを通じて『何を目指しているのか?』を考えさせるようにしている。


オンラインレッスンやってますよ。お気軽にご相談ください、わりとお手軽価格だと思いますので。

いいなと思ったら応援しよう!

牛心。
サポートなんて恐れ多い!ありがたき幸せ!!