The Killing Fields/キリング・フィールド
[VJD-23011]
Pran's Theme [0:46]
Requiem for a City [1:45]
Evacuation [5:38]
Pran's Theme 2 [1:40]
Capture [2:23]
Execution [4:47]
Bad News [1:10]
Pran's Departure [2:05]
Worksite [1:17]
The Year Zero [0:37]
Blood Sucking [1:11]
The Year Zero 2 [0:35]
Pran's Escape/The Killing Fields [3:17]
The Trek [1:59]
The Boy's Burial/Pran Sees the Red Cross [2:42]
Good News [1:45]
Etude [4:38]
悲しげなストリングが奏でるメロディーにクワイアーの声が乗り始めると、彼の国で命を落とした方々の声が聞こえてくるようです。ショッキングな内容の映画を無駄に叙情的にせず、しかし聴く人たちに訴えてくるオープニング。
カンボジア ポル・ポト政権による国民大虐殺をテーマにした映画のサントラです。
国民同士がお互いに疑心暗鬼になりながら、誰も助からない中を脱出していく主人公を取り巻く「空気」をこれでもかと不調のメロディーが表現し続けます。
石よりも軽くなってしまった人の命が、狂ったように失われていく世界を見事に表現したサントラは、決して軽く取り扱ってはいけない、そう思わされた一枚です。
作曲はイギリスのミュージシャン、Mike Oldfield/マイク・オールドフィールド。プログレよりのミュージシャンで、サントラ作品としてはこれ一作限りですが、デビューアルバムが映画「エクソシスト」で使用されてより有名に。陰鬱なイメージの曲だけでなく、オーケストレーションなスコアも良いので、他にもサントラを手掛けて欲しいものです。
今作は少々暗い内容ではありますが、唯一彼が全編手掛けたサウンドトラック・アルバムということでご紹介させていただきました。