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マーケットの底入れのタイミング


株価の底入れが起きるとき、それは米国財務省証券(米国債)が買われるときです。一般的に、米国債価格が上昇すると、その利回り(長期金利)が下がります。つまり長期金利の下落が底入れの合図となります。これは大規模な機関投資家の動きに起因します。

長期のベアマーケットでは機関投資家はリスク回避のために安全な資産である米国債に資金を移すことを選択します。下落相場では損失を最小の抑えるため売りが先行してきます。株を売った後、機関投資家は利益を生まないキャッシュはそのまま置いとくことができません。それは仕事をしていないビジネスマンと一緒であるからで、少しでも利益のある投資先を探さなくてはなりません。そういった状況下で一番目が向きやすい安全な投資対象が米国債です。このため、長期金利が高い状態でマーケットが下がってきていたとしても、株価の底入れとは考えにくいと言えます

金利が上昇し続けている現在は、経済は強く推移していると考えられます。その場合ソフトランディング、景気後退しないでインフレを抑える事に成功したという可能性が出てきます。ただ歴史的に見て、高いインフレ率の抑制の為に厳しい利上げを行なった後、景気後退が見られなかったことはほとんどない出来事です。インフレ率も3%台になり賃金インフレも収まりつつあります。ここから不景気の波がじわじわ押し寄せ、マーケットの底入れが起きる可能性は高いと見られます。


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