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GOTS認証って普通のオーガニックと何が違うの!?

■GOTS認証ってなに?
ビーエコのオーガニックコットン生地はGOTSというオーガニック認証がされていますが、はてさてこのGOTS認証とは一体!??

本日は勉強も兼ねて改めて自分なりにまとめてみます。
どうぞお付き合いください  : )


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■普通のオーガニックと何が違うの??

GOTS認証はテキスタイル製品に与えられるオーガニック認証であり、使用する素材はもちろん、染料や工場で使用される機械の油や添加物にまで目を配らせています。

Global グローバル Organic オーガニック Textile テキスタイル Standard スタンダード   (web:https://www.global-standard.org )

このGOTS認証は、原料生産から販売されるまで下記6つ全ての加工段階でチェックがあり、厳しい基準をクリアする製品だけにしか与えられません。

・原材料について
・糸を紡ぐ工程
・生地に編む織る工程
・染めなどの工程(湿式処理)
・製品に加工する工程
・販売

では早速、気になる各工程のチェック基準を見てみましょう。

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「原材料について」

GOTSによる認証の最初の加工段階は、原材料の加工です。
原料生産施設は立入検査を受け、有機繊維と他の繊維が決して混ざっていないという証拠を示さなければいけません。
これは、加工する機械のチェックから保管場所まで、適切な管理体制が求められます。

生の有機繊維と従来の繊維見た目が同じため、スタッフのトレーニングなども重要視されています。

また、原料の生産(作物または動物)に関しても、IFOAM規格で承認されている有機生産基準に認定されている必要があり、重ねて遺伝子組換え作物の混入を防ぐため、GMOスクリーニングなども義務付けられています。

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「糸を紡ぐ工程」

紡糸には糸の種類によって様々な機械が使われています。
未染色の有機糸と従来の糸は同じように見えるため、糸などの分離と識別、保管は、ここでも非常に重要。

また、使用するパラフィン製品への制限や、有機糸と接触する機械油の規制までチェックは様々なところで隅々まで行われているようです。

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「生地に編む織る工程」

糸を編んだり織ったりして生地を作りますが、近代的な工場では一般的に織りの前に糸を強化するためにサイジングと言う加工をするそうです。
このサイジング剤に関する規制や、糸と接触する機械油の規制など、ここでもGOTSでは細かいチェックが行われます。
ワープビーム(織り機のパーツ名)や完成後の生地なども、通常糸で使用する分とは常に分離・識別されていなければならず、これらは保管場所と製造現場のスタッフトレーニングと意識が非常に重要視されます。
また、この段階を担う生地加工業者は、購入したGOTS認定の糸の購入量の記録などもチェックされ、さらに無駄を出していないかのチェックや、輸送に関する情報も工場内検査の際に提示する必要があります。

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「染めなどの工程(湿式処理)」

この工程には、サイジング、前処理、染色、印刷(デジタル印刷を含む)、仕上げ、洗濯などが含まれます。
これまでに説明した他のプロセスと同様に、対象の有機製品は、必ず他の製品と混ざらないように識別・管理しなければならず、現地検査などがあり全てチェックされます。

また、GOTS認定原材料の購入・数量記録の管理、廃棄物について、生産量の調整、適切な輸送に関して、など様々な情報を記録し残すことが義務付けられます。

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水と化学薬品を使用しているため、この工程では関連するリスクが最も高く、これまでの工程以上に非常に厳しい基準の元、様々なチェックが行われます。

【サイジング ※糸を強化する加工】
サイジング剤に関しては、少なくとも75%が天然由来である必要があり、前処理・アンモニア処理・羊毛の塩素化などは禁止されています。
漂白剤に関しても過酸化物、オゾンなどの酸素ベースの物のみが許可されています。

【染色・印刷】
染色と印刷の場合、アレルゲン染料、発がん性および発がん性の疑いのある着色剤、および重金属を含む染料には追加の規制があり、
天然資源の搾取を避けるために、IUCNのレッドリストに記載されている絶滅危惧種に由来する天然染料および助剤の使用も禁止されています。

また、芳香性の溶剤の使用禁止やプラスチック(PVCなど)を使用した印刷方法の禁止など、使われる原料の制限や、環境負荷の高い印刷方法は厳しく制限されており、仕上げのための加工(抗菌・コーティング・充填、硬化・ルストリング・マット・加重)も禁止されています。

同時に、サンドブラストのような労働者に有害と考えられる仕上げ方法も禁止です。

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「製品に加工する工程」

GOTS商品の生産の最終段階となる、切断・製造・トリミング加工の工程です。商品のラベリングと最終包装もこのステップで行われます。
これには、衣服、ホームテキスタイル、カーペット、衛生製品、複合製品などのさまざまな種類の製品が含まれます。

製造には、組み立て・デザイン・ファブリックマーキング・ステッチ・アイロン・仕分け・梱包などの要素が含まれます 。

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製造プロセスでは、機械油や薬品の規制はもちろん製品に取り付ける付属品においても、有害物質の残留に関する厳しい基準を満たさなければ認められません。
勿論ここでも他の製品と有機製品の分離と識別は不可欠で、 GOTS認定原材料の購入数量の記録管理や、製造工程で出される廃棄物の検討と数量の調整、輸送書類の提示が求められます。

また、製品に関する認証には重量のチェックもあり、重さを元に製品に追加された付属品や生地の確認を行います。


「販売」

GOTSラベルを付けた商品を企業間(BtoB)でやりとりする企業はトレーダーと呼ばれ、一定の年間売上を超える企業は認証機関に登録をしなければならず、ここでも細かいチェックが入ります。
小売業者は認定を受ける必要はありませんが、自主的に認定を受けることもできます。

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・まとめ・

今回細かく調べてみて、改めて沢山のことを今回知りました。

生産段階の各段階でチェックがされているとは聞いていましたが、
まさか保管方法や、スタッフのトレーニングの重要性、無駄のチェック、廃棄物についての言及までされているとは驚きでした。

そして、ウェットプロセス(湿式処理)の中では、「アレルゲン染料、発がん性および発がん性の疑いのある着色剤、、、
IUCNのレッドリストに記載されている絶滅危惧種に由来する天然染料および助剤」
なんて物が、通常の製品に使われている事が稀にでも有るのだと思うと、色々と改めて考えさせられます。


製造コストを安価にするが為に、様々な事が犠牲になってしまっている現代ですが、普段自分の目に見えないモノやコトにも意識を向けていきたいですね。

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