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民泊で地域と自分を豊かにする方法(2025年1月16日のXでのスペース配信の文字起こし)
このブログでは、弊社の代表の長坂がスペースでお話しした「民泊のノウハウ」について、文字起こししました。
今回は、以下のポイントに注目してください。
日本の空き家と民泊の可能性
観光業が伸びる理由と民泊の関わり
副業としての民泊の魅力
民泊ビジネスを成功させるカギ
融資を受けるときに押さえておきたいポイント
1. 日本には空き家がたくさん
日本には約900万戸もの空き家があり、住宅全体の10%以上を占めています。空き家は、そのまま放置すると治安の問題が起きたり、倒壊のリスクがあったりして、地域にマイナスをもたらすことも少なくありません。
しかし、空き家を民泊として活用すれば、旅行者がやってきて近所の飲食店や観光地にお金を落としてくれます。今までマイナスだった空き家をプラスの存在に変えられるのです。
参考記事:
2. 観光業が急成長中
最近は訪日外国人(インバウンド旅行者)が増えています。経済新聞などでも「訪日外国人数が過去最高」というニュースをよく見かけますよね。
実は、日本の「宿泊市場」全体ではお客さんの約9割が日本人。一方、民泊に限っていえば、お客さんの6〜7割が外国人なのです。つまり民泊は訪日外国人にとって、とても魅力的な宿のスタイルになっています。これから日本人の若い世代も「民泊って面白そう」と感じて利用が増えるはず。観光業はまだまだ伸びそうだと言われています。
3. 円安も追い風
最近は円安が進んで、海外から見ると「日本の商品やサービスが安く買える」と考える外国人が増えています。そのため、「日本に行きやすい」と感じる人が多いのです。円安が続けば続くほど、さらに外国人観光客が増える可能性が高いでしょう。
4. 副業としての民泊
副業に興味がある人は増えています。国や大企業でも副業を少しずつ認める流れができてきました。そんな中、民泊は「再現性が高い(ちゃんと取り組めば成果が出やすい)ビジネス」だと思います。
私自身もそんなに勉強が得意なタイプではありませんでしたが、民泊の基本を押さえて真面目に取り組んだら、きちんと収入を得ることができました。もちろん初期の準備や、物件をリフォームするなどの手間はありますが、それでも1日1時間ほどの作業で複数の部屋を運営できるケースもあります。
5. 民泊を始めるときの最大のポイントは「立地」
「民泊の経営ノウハウは?」とよく質問を受けますが、一番大事なのは「どの場所の、どんな物件を選ぶか」です。立地が悪いと、どんなに工夫してもお客さんが来ないリスクが高くなります。逆に、立地さえ良ければ、多少の小さな失敗があってもカバーできることが多いです。
立地選びで気をつけたいこと
駅や観光地からのアクセスはどうか
周辺に観光客が求めるお店や施設があるか
法律的に民泊が認められているエリアかどうか
いったん物件を借りてしまうと、後から立地を変えることはできません。
賃貸借契約を結ぶ前に、相場や周辺情報をしっかりリサーチしましょう。焦って契約してしまうと、大きな損失につながります。
立地を含めて、開業までに重要なことを以下の動画でご覧いただけます。Eメールをご提出いただければ、無料でご覧いただけます。
6. 融資を受けるときに役立つ「市場データ」
民泊をスタートするときに、銀行などから融資を受ける人も多いでしょう。その際に大切なのが「民泊の需要が伸びている」というデータを、融資担当者にきちんと説明できるかどうかです。
空き家が多い現状
観光業の盛り上がり
訪日外国人が民泊を好む傾向
円安により外国人が増える見込み
こうした市況の動きを話すことで、融資を受けやすくなります。
また、借りるときは「個人保証をつけるかどうか」もよく考えましょう。個人保証をすると、万一うまくいかなかったときに個人資産で返さなければならなくなります。
最初から個人保証なしで借りられるなら、心にゆとりを持ってゲストと向き合えるため、結果的にゲストから良い評価にもつながりやすいです。
融資の話も、以下の既出の動画で解説しています。
7. 失敗を防ぐために「成功者の真似」をしよう
民泊で最もやってはいけない失敗の1つは、「民泊がそもそも許可されない物件を契約してしまうこと」です。法律上、運営が認められていない物件を借りてしまうと、大きな損失を出してしまいます。
もう一つ大切なのが、「成功している民泊オーナーやスーパーホストの物件を徹底的に研究すること」です。自分の直感で「テレビいらないかな」「キッチンはこうしよう」と決めるのではなく、成功者の部屋に実際に泊まってみて、「何があるか・どうやって運営しているか」を参考にすると、失敗しにくいです。
弊社が以下に、スーパーホストたちのノウハウをまとめました。
以下を足がかりにして、スーパーホストを徹底的に真似るようにしましょう。
8. 気長に探すのがカギ
良い立地の物件は、まるで「人気の結婚相手」を探すのと同じで、簡単には見つかりません。実際に、優秀な民泊オーナーの中には「1年以上かけてじっくり探した」という方もいます。焦らず1年くらいかけて「ここなら大丈夫」と思える物件を見つけるのが理想です。
私も過去に半年で契約を急ぎ、結果的に大赤字を出してしまった経験があります。皆さんには同じ失敗をしてほしくないので、とにかく慎重に物件を選びましょう。
1年で気長に物件を探すための数学的な方法↓
【数学的な民泊開業物件の探し方】
— 長坂 創太 / 出版:サラリーマンの最強副業! 誰でもできる民泊の教科書決定版 (@sohtanagasaka) March 26, 2023
以下のペースで物件を内見し、1年以内に民泊開業物件を見つけたいとします
毎週1件
毎月4件
1年で48件
を内見します
で、最初の18件(=37%=18件/48件)は内見してスルーします
そして、19件目以降でそれまでの18件以上の好条件の物件が出たら即契約します
上記の投稿の中の、37%ルールについての解説↓
物件を効率的に探す方法↓
9. まとめ
日本の空き家は多く、民泊化すれば地域にもプラスになる
観光業は成長中で、訪日外国人は民泊を好む
副業としての民泊は「再現性が高く、波に乗りやすいビジネス」
成功のカギは「立地」と「成功者のマネ」
融資を受けるときは市場データを活用し、個人保証のリスクを考える
民泊ビジネスは、市場は拡大しているものの競争も激しく、気を抜くと失敗してしまいます。以下のように、東京でもとうとう、価格競争が始まった兆候があります。
【マイナス成長】
— 長坂 創太 / 出版:サラリーマンの最強副業! 誰でもできる民泊の教科書決定版 (@sohtanagasaka) January 8, 2025
東京全体の民泊の売上(≒RevPAR)では、12月は前年同月比で-4%の成長(マイナス成長)でした。
新宿区でさえ、マイナス成長でした。
唯一堅調だったのは、足立区...
足立区は、民泊が少なくて、競争が激しくなさそう... pic.twitter.com/gBfYfovrkR
大阪は、そもそもずっと競争が激しい。
【大阪のマイナス成長は東京より深刻】
— 長坂 創太 / 出版:サラリーマンの最強副業! 誰でもできる民泊の教科書決定版 (@sohtanagasaka) January 9, 2025
大阪での民泊の競争は厳しい
東京は-4%の売上(≒RevPAR)のマイナス成長でしたが、大阪の12月は前年同月比で-8%です(画像の赤枠部分)
12月以外も、9月、8月、6月、2月など、2024年のRevPARは前年同月比を下回っています https://t.co/SGlr1FnRgp pic.twitter.com/YopXirFRRo
けれども、立地をよく選び、先輩オーナーの方法を学び、焦らずじっくり準備をすれば大きな可能性があるビジネスです。
もし「もっと詳しく知りたい」という方は、以下の私のポッドキャストで詳しいノウハウを紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
お知らせ
2月1日超民泊祭(浅草)
当日は、ここでは話せないギリギリの内容もシェアする予定です。業界の裏側や、グレーな民泊運営者との戦い方など、興味のある方はぜひご参加ください。
1月29日に出版する本
ポッドキャストの内容をよりわかりやすく編集しています。民泊ビジネスに本格的に取り組みたい方は、ぜひチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも民泊や不動産、副業に興味がある方に向けて、情報を発信していきます。