ペットツーリズムが熱い!高単価×リピート獲得を狙うペット同伴可民泊を運営するヒント
ペットツーリズムの需要が拡大する中、民泊施設も「ペット同伴」が大きな差別化ポイントになっています。
トラブルを防ぎながら、高単価×リピート獲得を可能にする民泊運営のポイントをご紹介します!
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広がるペットツーリズムの可能性
「ペットは家族の一員」―。日本のペットビジネス市場は拡大傾向にあり、2024年度には1兆円を超えるとも予測されています。
そんな中、愛猫や愛犬を連れて旅行する「ペットツーリズム」も急成長しています。
「楽天トラベル」や「じゃらん」、「一休」など各旅行サイトには、「ペットと泊まれる宿」の専用ページが設けられ、Airbnbでも物件登録時に「ペット可」のフィルターが追加されています。
これからペットと泊まれる民泊の需要はますます大きくなることが予想されますので、この需要を取り込むことは、高単価かつリピート獲得の大きなチャンスです!
ペットと泊まれる宿は稼働率と客室単価がともに高くなる
以前、このBeds24のnoteの中で、ペット可の宿とその他の宿とのデータを比較してみました。
詳細は上記の記事の中で説明しておりますが、ここで結果だけお伝えすると、
ペット可の施設はそうでない物件に比べて
・稼働率が平均で8%高い
・客室単価が平均で45%高い
・1室あたりの収益額(RevPAR)が平均で50%高い
ということが分かりました。
ペット同伴専用の宿泊施設も
ペットツーリズムの高まりによって、近年では「ペット同伴専用」のホテルも誕生しています。
■R with dog / 仙台
仙台市にある「R with dog」は愛犬との宿泊専用リゾートホテルです。すべての部屋に専用ドッグランと露天風呂が完備されており、犬もリラックスできる空間を提供しています。
■ドギーズアイランド / 千葉
東京から1時間。千葉県の八街市にある「ドギーズアイランド」は、総面積10,000㎡の広大な天然芝のドッグランやドッグプールなど、愛犬がのびのびと、思う存分楽しむことができる施設です。
民泊施設でペット同伴対応をする場合のポイントとは?
民泊施設の場合は、専用ホテルのように100%ペットファーストの対応は難しいかもしれません。
そこでここでは、ゲストに快適に過ごしていただきながら、トラブルを予防するためのポイントをご紹介します。
① 明確なルール設定と利用規約の整備
民泊施設でペットを受け入れる際には、ペットとその飼い主が快適に過ごすために必要な環境を整えるだけでなく、トラブルを防ぐためのルール設定もしておく必要があります。
事前にルールを明示し、利用規約も設定しておきましょう。
(1) 宿泊可能な犬種の指定
全ての犬種が受け入れ可能なのか、小型犬に限定するのかを事前に明確にしておく。
(2) 施設内での過ごし方
ペットが立ち入りできるエリアや、ノーリードで過ごせる場所、室内での過ごし方を分かりやすく伝えておく
(3) 予防接種の証明書の提示
「狂犬病予防接種」、「混合ワクチン予防接種」などの証明書の提示を必須条件としておく
(4) トラブル時の対応策
規約違反があった場合や、トラブルが発生した際の対応を明記しておく
② ペット対応型の家具や設備の選び方
ペット同伴可能の民泊施設を運営する場合には、予めキズや汚れ、臭いの対策を考えた上で家具や建材を選ぶことも重要です。
■レザー製ソファ
レザーは汚れや傷がつきにくく、ペットの爪にも耐性があります。汚れがしみこみづらいので、すぐに拭き取ればシミなども残りづらいです。
■漆喰の壁
日本の伝統的な壁材である漆喰は、消臭性や抗菌性にも優れています。さらに補修をしやすいというメリットもあり、DIYであればコストもカットできます。
■ペット用消臭スプレー
ペットによる独特な獣臭を消すには、一般の消臭スプレーではなくペット専用の消臭スプレーのほうがより効果的です。また消臭力が強いだけではなく、ペットに害がないものを選びましょう。
■ペット専用床材
リリカラでは、ペットと暮らすご家庭用の床材「ニュー住まいるフロア」も販売しています。抗菌、防カビ、消臭効果があるだけでなく、ビニル素材で拭き取りやすく、さらにクッション性がありペットにも優しい構造です。
■空気清浄機
ペットと過ごす空間には、脱臭、除菌、加湿、集塵などの効果がついた高性能の空気清浄機がおすすめです。Panasonicの「ジアイーノ」はペット臭にも効果があることを実証しています。
ペットフレンドリーをアピールするために
ペット同伴のゲストを歓迎していることを伝えるために、事前にペット同伴の宿泊に関する情報を明示しておきましょう。
① ペット向けアメニティ
ペット向けにどのようなアメニティが用意されているかが分かると、ゲストが宿泊する施設を選びやすくなります。
ペット用アメニティには
・ケージ
・ペット用食器
・足拭きタオル
・ウェットティッシュ
・散歩用エチケット袋
・トイレシーツ
・ドッグフード
・犬用バスタオル
・粘着ローラー
・消臭除菌スプレー
などがあります。
② ペットが過ごしやすいスペースを用意する
広々とした庭やテラスは、ペットにとっての理想的な遊び場です。そのようなスペースがある物件の場合には、犬が遊んでいる様子の写真などを掲載しておくとよいでしょう。
また物件内にそのようなスペースがない場合も、近隣にあるドッグランやペットと一緒に行ける情報を事前に提供しておくことで、ゲストの安心感が上がります。
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ペットツーリズムの需要が高まる中、ペット同伴可能な民泊物件を提供することは、高単価かつリピーター獲得の大きなチャンスです。
ペットフレンドリーな環境づくりとあわせて、トラブルを防止するためのルール設定を行うことで、ゲストにとってもホストにとっても安心で嬉しい宿泊体験をご提供しましょう!
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(文:伹馬 薫)
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