社会システム論|家族機能:最低限家機能1

石でできた屋根と壁だけにホームレスをぶち込む?

どこまでが家であるが、以上のことを踏まえた最低限の縮小できる家を考えてみよう。もちろん屋根と壁は必要だ。これには原始時代の人間もそうしてきた理由がある。壁は敵から身を隠すためだ。屋根は雨を防ぐなどの防御だ。だから屋根と壁だけでは家ではないのであるが、最低限、家になるには屋根と壁は必要なのである。しかしここであえて、保留にしておこう。それ以外には、夜間などに寝るための道具、体温などを保持する機能を持つ、寝る道具。寝る道具があれば、家か。ホームレスは寝る道具はあるが、ホームレスと呼ばれているじゃないか。では逆にホームレスに何を足せば「ホーム」になるか考えてみるといいのではないか。最低限のわかりやすいホームレスを考えて見てほしい。彼に、寝る道具であるもの以外に、屋根と壁を与えてみよう。ホームになったであろうか?考えてみてほしい、ホームレスから、ホームになったかどうか、果たして、ホームレスではないと言えるだろうか。かなり無理やりだが、これはパッとみたら家にしか見えないし、家じゃね?みたいに思えたらいいんじゃね?みたいに役所の人に、言えるだろうか。本気で考えて見てほしい。役所の人に君はホームレスをホームにする役目を負わされている仕事をしていて、屋根と壁だけの家にホームレスをぶち込んで、はいこれでホーム人間になりましたので、ワタシの仕事は終わりです、お金をください、と真顔で上司に言える自信はあるだろうか。確かに一瞬、パッとみたら家だから、あ、家に住んでいるなと思わせることができるかもしれない。しかしではある、私達は時間というアプリオリなものに支配されている。其の時は完全性があったとしても、2日後にも、そのホーム人間は、その家で、暮らしているわけだ。役所の上司は、よしこれで案件は終わったと、エクセルを閉じるかもしれない。君は金をもらって適当に飲み食いするかもしれない。週末になれば街へ繰り出し、ナイトクラブへ行くかもしれない。その時、ナイトクラブで、屋根と壁だけの箱物にホームレスをぶち込んで、暮らしてもらってるんだって誰かと話すかもしれない。その時、何を思うだろうか。

逆に屋根と壁以外を与える。

逆に屋根と壁以外のものを全部ホームレスに加えてみて考えてみてほしい。そう、風呂、トイレ、フッカフカのベッド、洗濯機、洗面所、こたつ、エアコン、チャリ、車、冷蔵庫、電子レンジ、台所、780万円、ついでに40型4KTV、MacBook、Wifi環境、オフィス椅子、社長みたいなテーブル、スーツ20着。などだ。残念ながら屋根と壁はない。地面はしょうがない。地面はアプリオリなもので絶対条件だ。これだけは外してはいけない。さて、これでホームレスがホーム人間になったかではあるが、どうだろうか。役所の上司はそれを見て、お前なんやねんこれ、この780万円で家借りろよばかなの?というかもしれない、っつうか絶対言うだろう。しかし2週間後の未来を考えてほしい。彼は、それらの家にあるような道具でなんとか生活している風景が思い浮かばないだろうか。悪天候がなければ、快適に暮らしていても、おかしくはないかもしれない。だって780万円もあるし。ヘタしたら賃貸マンションに住んでいるかもしれない。いや彼はその780万円で、自作でダンボール200枚くらい駆使し、凝固剤や溶かしたナイロン材などを使い屋根と壁を作り出し、完全な家にするかもしれない。つまり、お金があればなんでもできるということだ。いや、仮に780万無いとしよう。しかしそれでも、なんとか駆使して、屋根と壁くらいなら作れるのではないか?だってそんなの簡単じゃん、そんなのみんな作ってるし。そう、屋根と壁は、作れるのだ。しかし家にある道具は作れない。悪天候を除けば、その屋根と壁のない家から出勤することもできるし、帰ってきて、ベットに寝転びながらアイフォンでゲームもできるし、夜中になればの話だが、MacBookでアダルトビデオなどを無料で視聴し、オナニーライフも可能だ。そしてフカフカのベッドでゆっくり眠れる。最高ではないか。風呂も入って髭などを剃り、歯磨きをして、他人の目も大丈夫だ。昼間は至ってサラリーマンのようにしか見えない。ただ家に帰ると、何故か屋根と壁がない家だ。友達ができて、呼べるだろうか。考えてみてほしい。しかし生活する分には申し分はない。

マインクラフトで考えてみよう。

ホームレスだとあれなので、マインクラフトで考えてみればよくわかるはずだ。よく家を作ることがあると思うが、簡易的な家は、洞窟だ。そらみろ。洞窟をほって、そこが家か?家とは一概には言い難いだろう。そうだベッドだ。これで家か?、それなら、土ブロックでつくった簡易的ベッドと変わらないではないか。そうだ、では、豆腐のような家でもいい、丸岩ブロックで作った家をこさえてみよう。これで家か?いつもつくっている家はそんな感じだろうが、確かに家を作っていると思う。しかしこれでいつも完成ではないだろう。必要最低限な機能を加えているはずだ。まずベッド。これで家か?うーんギリギリ家かもしれない。だってゲームだし。つまりゲームだと屋根と壁とベッドで家になるわけだ。つまり家で何をするかが重要だ。そう例えば、チェストに余った資材などを収納したり、かまどで肉や鉄などの洗練をしたり、色々とそのクリーパーに破壊されないような場所を作り、機能を持った道具を駆使できる場所、それが家なのである。先ほどのホームレスも同じように、会社に勤務するために必要最低限な機能をもつ道具を持つエリアがあれば、そこで生活することができるのだ。つまり、マインクラフトで言えばマイン(資源)を発掘する目的のための家、そして現実の世界では他人の目を気にしなくてもよくなる目的のためのものが家なのだ。けっこう乱暴だと思うが今は耐えてくれ!

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