出会いは最悪なほうが、見るものに引っかかる
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出会いは最悪なほうが、見るものに引っかかる
主人公が、もう一人の重要なキャラに出会うシーンは一つの見せ場です
そこで、すんなり出会うより、最悪の出会いにすることで、
読者の心引っかかりを残すのではないでしょうか。
ラブストーリーでは、最初は嫌いという相手が、なぜかいつも気になったり
アメリカ映画のバディものでも、最初は互いに仲が悪いけど、ストーリーが
進むにつれて、わかりあっていくのが読者の感動を誘う。
今回の「風のファイト」では
いじめられてる光太郎が、風に助けられるという出会いを最初考えたのですが
それだと面白くないなぁと思い、光太郎が漫画を描いていて、それをネタに
いじめられている。そこを風が救うのだけれど、風は視力障がいがあるので、
散らばった漫画原稿用紙を認識できず踏んでしまう。
ここで、風は光太郎の夢を踏みにじってしまうことになります。
最悪の出会いを作ると、二人が出会うところでも、
この二人どうなっちゃうの?って
読者をハラハラドキドキさせる。
ストーリーを進ませる上でのハラハラドキドキは読者に次を読みたいという
気持ちを呼び起こします。
敵を主人公といい形で出会わせるというのもあります。
途中で、実は敵だったというのを読者だけに見せると、読者の心に驚きとともに
サスペンスも生み出します。
敵が主人公と親しくすればするほど、読者のドキドキが止まらなくなります。
最悪の出会いの相棒と、最高の出会いの敵を混ぜて、
誰が見方で敵なの?と読者に思わせるのも一つの手ですね。