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18歳の時、大学の夏休みにアメリカへホームステイに行きました。
ニューヨークの小学校の先生がボランティアでホームステイを受け入れていると言うのを母が知り合いから聞いてきたのです。
ホストファザーは学校の先生なので、学校の授業も体験させてもらえるという。
学校の先生だから大丈夫だろうと言う理由で母が申し込んでくれました。(今思えばすごい理由。。。笑)

初めての海外。しかも憧れのニューヨーク。
自信があった英語は全く通じませんでした。でもいろんな刺激を体全身で浴びまくったと言う感じでした。
生まれも育ちも言語も違う人たちとの交流。でも考えや価値観が似てる人もいる。同じことを笑ったり、楽しんだりできる。
当たり前のことですが、それを肌で感じて、とても感動しました。
また、いろんな国から来た人たちと出会い、「日本人である自分」についてこんなに考えたことはありませんでした。自分は何者なのか。そしてこれからどうやっていきたいか、色々考えられるいい素晴らしい経験ができました。

また、英語に関しては、今までやってきた勉強法はなんだったのか?教科書に載ってる例文は直されたり、もっと頻繁に使う別の表現があったり。
話す速度も、学校のリスニング音源のスピードは一体何????と言うくらい違うし。学校の英語の先生と教科書”Practical English”にかなり物言いたい心境でした笑
「世界を知った」とは言えませんが、「思っていた「世界」は全然違った」と言うことを目の当たりにして、もっともっと知りたい。知らない自分が怖いと思えました。これだけでもかなりの収穫でした。

また、そこでは、私の英語人生において大きく影響を与えてくれた日本人の方達との出会いがありました。

まずMさん。当時24歳でニューヨークの大学に留学していて、ホストファミリーと一緒に行った日本食レストランでアルバイトをしていました。彼女が声をかけて下さって、ご自身もホームステイでニューヨークにきて、アメリカ留学を目指すようになったと教えてくれました。流暢な英語で接客をしていて、同僚と楽しそうに働くMさんは、とてつもなくカッコよく見えました。
「私もMさんのようになりたい!」単純ですが、本当にそう思い、今に至ります笑。学びたいことがあって、そのために英語を話している。「英語を勉強する」ためだけに必死になっている私とはえらい違いでした。
その後、なぜそうなったか覚えていないのですが、一晩彼女のお家に泊めてもらいました。彼女の身の上話や夢の話、苦労話、ホームシックのことなど。またスラングをたくさん教えてもらったような。。。Mさんと出会って、その後のホームステイでのやる気が俄然変わりました。

次に、このホームステイプログラムを紹介してくださったニューヨーク在住の日本人のUさんご夫婦です。結婚して海外赴任でアメリカへ行き、赴任期間が終わってもアメリカに住みたいと言って、会社を辞め、アメリカで永住権を取得して、今でもアメリカに住んでいます。このご夫婦の息子さんが私のホストファーザーの生徒さんという繋がりでした。

お二人ともとても気さくな方で、他人の私にいろんなことを教えてくれました。
ご夫婦が若い時に私と同じように英語が好きで、留学をしたこと。そこで受けたカルチャーショック。アメリカの自由さに憧れて、アメリカで住むことが夢となったこと。日本を離れてわかったこと。いざ住んでみたけど、楽しいことばかりではなかったこと。日本人への差別が酷かったこと。お子さんを育てて感じた教育の違いなど。。。そんなたくさんの苦労を乗り越えてきたなんて微塵も感じさせないくらい、物腰が柔らかくでニコニコしている笑顔が印象的でした。でも厳しい面もあり、私のことを叱咤激励してくれました。
本当に海外で暮らしたいと思いなら、生半可な覚悟ではだめ。自分の限界を自分で作っちゃダメ。何事も自主的に。受け身では絶対に大事なものは手に入らない。
あなたはもっともっと上へいける。ただ今は自分の本当の力に気づいていないだけ。

言ってくれた言葉たちが大事すぎて全部覚えています。
人生においても1番影響を受けて、両親の次に尊敬している人たちと言ってもいいくらいです。
今でも辛い時や悩んだ時、これらの言葉を思い出します。
今振り返れば、私の夢の原点はこの夏の全てだと思います。

憧れや尊敬できる人がいるって本当に素敵なことだと思います。
その人たちに「今の自分を見てほしい!」って思える自分になりたいと
いつも思って頑張っています。

あなたにもそんな大切な人はいますか?

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