ChatGPTの日常利用~頭が整理されてなくても大丈夫!~
このブログでは、私が日常でChatGPTを使った事例を紹介していきます。
最先端の情報よりも、基本的な使い方が主になります。「今さらChatGPTを触るのは遅いかも…」と思っている人にぜひ読んでいただきたいです。一緒に日常で活用していきましょう。
※本ブログでは、執筆時点のChatGPT Plusの機能を利用します。
「プロンプトを知らないからChatGPTを使えない」?
「プロンプト」という言葉を聞いたことがありますか?
ChatGPTを始めとした生成AIの広がりとともに、「プロンプト」や「プロンプトエンジニアリング」という言葉も広まっていきました。
それぞれを一言で言うと、プロンプトは、AIへの「指示」そのもの。プロンプトエンジニアリングはAIがより良い結果を出すための「工夫」です。
プロンプトで有名なものは、Note株式会社のCXOである深津さんが考案した「深津式プロンプト」です。以下のプロンプトは、多くのサイト・動画で実践例と共に取り上げられています。
「プロンプト」を工夫することで、ChatGPTからの出力結果が変わることは確かです。
ただ、「プロンプトをちゃんと使わないとダメ」「適切なプロンプトを使わなければいけない(じゃないと、使っても意味が無い)」と思いこんでいませんか。
もし、「適切なプロンプトを探している内に時間が経ってしまった」「プロンプトを考えるのが面倒で、ChatGPTを触らなくなってしまった」という状況に思い当たるなら、とてももったいない、と思います。
「#」「役割」は必須か?
プロンプトは先述した通り、「指示」そのものであり、入力文のことです。プロンプトの例でよくある、「#」や「役割」を入れることは必須ではありません。
プロンプトの構文を使わなくても、ChatGPTは入力した文章から指示や背景を読み取ってくれます。以下、深津式プロンプトを使って「#」を使った例と、使わなかった例を並べてみました。
プロンプトに「#」を使った例
プロンプトに「#」を使わない例
いかがでしょうか。比べてみると、前者の方が「固い仕事である」という文脈を受けて、少し抑えめのトーンになっている気がしますが、アイデアをたくさん出したいときには、どちらも十分に参考になるのではないでしょうか。
もちろん、今回の例がシンプルな設定だから、ということもあります。より設定や命令が複雑な場合は、「#」を使った方が、生成AIが入力文も理解しやすくなります。入力した側も、項目に沿って書くことで頭の整理にもなるでしょう。
この程度の差異であれば、「適切なプロンプトを考えてから入力しよう!」とするよりも、「一旦、聞いてみてから、出力結果を見てプロンプトを調整しよう!」の方が、早く目的に達する場合があります。
なお、ChatGPTに入力する際に大事なことは、「#」や「役割」を入れることよりも、指示や命令が明確であることです。「◯◯をしてくれ」という部分ですね。
ここがふわっとしていると、「#」でいくら情報を整理しても、回答もふわっとします。今回の例では、「キャッチコピーを10個作成」「文字数は30文字」という部分が、どちらの例でも伝わったため、いずれも制約条件に沿った回答を出してくれたのかな、と思います。
もやもや、ぐちゃぐちゃのまま整理してもらってもいい
「「#」を入れなかったとしても、何かを指示するのに文章の整理は必要でしょ?」と思うかもしれません。文章の整理って、頭を使うし大変ですよね。
この「文章を入力する前の頭の整理」から、ChatGPTに助けてみてもらいましょう。「整理してほしい」「重要な順に並べてほしい」とやってほしいことさえ明確にすれば、もやもや、ぐちゃぐちゃの頭の中を一緒に整理してくれます。
また、ChatGPTは音声入力が可能です。話すことはできるけど、文章作成が苦手、という方は、音声入力を活用するのも一つの手です。
音声入力をスマホで行う方法
スマホはアプリのヘッドホンマークで利用可能です。
以下が、音声入力の時の画面です。この画面で話しかけます。こちらの会話が終わったら、黙って待っていると、ChatGPTが返答を考える画面に切り替わります。
以下の、こちらの会話が終わり、一定時間間を空けると、白丸が以下のもやもやしたマークに変わります。ChatGPTが回答を考えている時の表示です(ちょっと長めなので気長に待ちます)。
最初の白丸の入力画面だと、途中で話す内容を考えている内に、ChatGPTの回答画面に移ってしまうことがあります。それを避けたい場合は、白丸を指で押し続けます。押し続けている間は、下記の画面になり、途中でChatGPTの回答に切り替わることはありません。ゆっくり伝えることを考えることができます。
音声入力をPCで行う方法
PCだと、Chrome拡張機能と組み合わせることで使えます。設定方法は、別のサイトをご確認ください。
音声入力した例
以下は、音声入力した例です。実際は「あー」とか「えー」とかの言葉も発していますが、こちらの話し言葉を文章に書き起こししてくれた上で、回答としてスケジュールを作成してくれています。
本来は「歯医者」の予定だったのですが、最初は「会社」、次は「配車」
と聞き間違えています。ここは音声入力ならではのご愛敬ですね。音声入力を終えて、キーボード入力で会話の続きを行うこともできます。
スマホの音声入力は、本当に人と話しているようなやり取りができます。(その後文章でやり取りも見ることができます)スマホアプリをお持ちの方は、ぜひ使ってみてください。
整理してもらうだけでも、一歩前に進める
物事が進まないときは、頭がグルグルと堂々巡りしていることが多いです。ChatGPTにアウトプットして、少し整理してもらうだけでも、物事が前に進むことがあります。それは、頭の中だけでグルグルしていたものが、可視化されることで、自分を客観視できるからです。
紙に書き出す、人に話す、など、アウトプットにはいろいろな方法があります。ChatGPTに整理してもらうことで、人に話すような流れで、かつ、客観的に整理してテキスト化してくれます。一度お試しください。
どんな形でも使い続けて仲良くなろう
ChatGPTにどうしてほしいのか?(知識を知りたい?情報を整理してほしい?プログラミングのコードを出してほしい?相談をただ聞いてもらいたい?)を明確にする必要はあります。そのうえで、「#」や「役割」は、ChatGPTからよい良い回答をもらうための補助ツールのようなものです。
「正しいプロンプト」があると思うのは危険です。そして、「プロンプトを考えること」に抵抗を感じて、ChatGPTを使わないのはもったいないです。ちょっとしたときにChatGPT相談、文章の整理も難しければ、音声入力も活用してみましょう。
ChatGPTとの生活は、日々実験です。次回もよろしくお願いいたします。
本日のイラストプロンプト
本記事の見出し画像は、ChatGPT(GPT-4)を利用して作成しました。そのプロンプトを紹介します。参考にしていただければ幸いです。全く同じイラストは出てこないため、ご注意ください。
実は、最初はなかなかフィットするイラストが出ませんでした。イラストの出し方までChatGPTに相談してみたので、一連の流れを共有します。