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【NotebookLM新機能】YouTubeの文字起こしが瞬時に完了!娘のお願いを即解決

このブログでは、私が日常で生成AIを使った事例を紹介していきます。

今日は、生成AIツールを使って、娘のお困りごとを解決した事例をお話します。


はじめに

娘がYoutubeを何度も再生しながら何かを書き起こしていました。何をしているのか尋ねてみると、「Youtube動画の中で行われているクイズと回答を抜き出して学校の友達に出題したい」とのこと。

ちなみに動画は何本あるのか聞いてみたら、シリーズもので8本ありました(驚)。1本10分弱とはいえ、何度も再生して書き起こすのは大変です。

「生成AIツールを使ったら何とかなるかもしれないからやってみるね」

と提案して、生成AIツールでどこまでできるか、考えてみることにしました。

ちなみに動画はこれ。

サイコパス診断…なるほど。今は、この動画にハマっているようです。

何の生成AIツールを使うか検討してみた

どうしようかな?

動画を文字起こしするツールや、動画を元にチャットでやり取りして情報を得るツールは私が知る中でもいくつかあります。でも動画は8本あるし、なるべく工数はかけたくない。更に、文章を変に要約すると、娘に「違う」と言われて手戻りがありそうなので、なるべくなら正確な文字起こしの方ができる方が良い。案外難易度高いかもしれません。

検討① WEBブラウジングありのチャット形式の生成AIを使う

最初にありかな、と思ったのはWEBブラウジングありのツールにYoutubeリンクを貼り付けること。これでお望みのものが手に入れば、工数をかけずに対応できそうです。

  • ChatGPT

  • Gemini

  • Perplexity

候補のツールはこの辺りでしょうか。実際試しにやってみましたが、いずれもリンクを貼って読み込んでもらう、という動きがうまくいきませんでした。

ChatGPTとのやりとり


Perplexityに至っては、なぜか「鬼滅の刃」を回答してきました。なぜ鬼滅の刃?Perplexityでリンクを読み込ませようとすると、たまに、このように嘘を回答します。

Perplexityとのやりとり


検討② 文字起こし系の生成AIツールを使う→チャット形式の生成AIで抜き出す

次に考えたのは文字起こし系の生成AIツールです。こちらの方が正確な文章は抜き出せそう。

  • YouTube Summary with ChatGPT & Claude(Chrome拡張機能)

  • Gladia

上記2つが浮かびました。ただ、1つずつ文字起こしした上で問題を抜き出すのは、ちょっと大変だな…と思いました(動画8本あったので…)。他の方法も考えました。

③ NotebookLMの新機能「Youtubeリンク」

そこで思い出したのが「NotebookLM」。ちょうど「NotebookLMでYoutubeリンクもソース登録できるようになった」、とXで見かけたところでした。これは、今回の問題にフィットするかもしれません。


NotebookLMとは?

NotebookLMについて簡単に説明します。

NotebookLMは、Googleが開発した新しいAIチャットボットです。ChatGPTのように会話ができるだけでなく、様々なソースから情報を取り込んで学習できるのが特徴です。

以前、私のブログでも情報収集に利用する形で紹介しました。


NotebookLMの主な特徴

  • Googleドライブやウェブサイトからのデータ取り込みが可能

  • YouTubeの動画を一瞬で要約する機能

  • 登録したソースのみから回答するため誤情報(ハルシネーション)が起きにくい

  • 自動で質問を生成したり、テキストや音声の解説機能あり

  • 無料で利用可能(2024年9月現在)

特に注目したいのが、YouTubeの動画要約機能です。この機能を使えば、今回の娘のお困りごとを解決できるかもしれない、と思いました。

NotebookLMを使ってみた

ということで、早速NotebookLMを使ってみました。

1. NotebookLMの新しいノートブックを開く

まずNotebookLMを開きます。「新しいノートブック」をクリックします。
https://notebooklm.google.com/

NotebookLM TOP画面


2. ソースを追加 「Youtube」を開く

ソースを追加する画面になりました。今回はYoutubeで使いたいので「Youtube」をクリック。

NotebookLM ソースを追加


3. Youtubeリンクを貼り付ける&挿入をクリック

次の画面でYoutubeリンクを貼り付けます。リンクを入れたら、右下の「挿入」をクリック。

NotebookLM YoutubeのURL


前準備は以上です。ソースが追加されたことが確認できます。

NotebookLM チャット画面


4. 質問を入力

下の「入力を開始します」という欄に質問を入力します。「サイコパス診断の問題と解答をできるだけ正確に抜き出してください」と書いてみました。さて、抜き出せるでしょうか…?

NotebookLM チャット画面


5. チャットの回答を確認

問題と解答を抜き出すことができました!

NotebookLM チャット画面


驚きの結果!

NotebookLMは見事に動画内のクイズ問題を抽出してくれました。問題文はほぼ完璧。一部修正が必要でした。一方で、答えの部分は少し動画を見ながら手動での補足が必要でした(動画を確認したところ、そもそも明確に答えを話していないものもあったので抜き出せなかったようでした)。

なお、NotebookLM上でも回答の文末の数字から元のソースを確認することができます。

NotebookLM チャット画面

ただ、元のソースはYoutubeも文字起こし情報からもってきているようで、ここから読み取るのはかなり厳しい…。この情報からよく問題・解答が抜き出せたな、と思うくらい。

娘の反応は「すごい!こんなに簡単に問題が取り出せるなんて!」と、目を輝かせていました。手動でやるよりは、ずっと楽ですね。

やった!

NotebookLMを使った学習のメリット

この体験を通じて、NotebookLMを使った学習には大きなメリットがあることがわかりました。

  1. 時間効率の向上

    • 長い動画でも素早く内容を把握できる

    • 必要な情報だけを抽出できる

  2. 理解度の深化

    • AIに質問することで、理解が曖昧な点を即座に確認できる

    • 動画の内容を別の形式(テキスト)で確認でき、学習効果が高まる

  3. 自主学習スキルの向上

    • AIツールの使い方を学ぶことで、情報リテラシーが向上

    • 効率的な学習方法を自ら考える力が身につく

今回、娘は「文字起こしの正確性」もそれなりに求めていたので、手動での補足が必要でしたが、動画の概要を確認する・質問しながらより知りたい所を深く理解する、という使い方であれば、十分使えそうだ、と感じました。

学習系の動画であれば、娘の学習をサポートする形にも使えそうですね(ちょっと提案してみようかな)。

注意点とコツ

便利なNotebookLMですが、使う際には以下の点に注意が必要です。

  1. 著作権への配慮

    • 抽出した内容を公開する際は、著作権に十分注意しましょう

  2. 適切な動画選択

    • 教育目的の動画を選ぶなど、内容の質にも気を付けましょう

  3. AIの出力を鵜呑みにしない

    • 今回の体験でも答えの部分は補足が必要でした。AIの出力は必ず確認しましょう

  4. 親子でのコミュニケーション

    • AIに任せきりにせず、親子で内容を確認し合うことが大切です

まとめ:AIと人間の協働で、新しい学びのカタチ

NotebookLMを使った今回の体験は、AIと人間が協力することで、より効果的な学習ができることを教えてくれました。

今回を機に、娘からの無理難題な依頼は増えそうですが、生成AIを試すいい機会だと思って、今後もチャレンジしたいと思います。今回のNotebookLMの新機能追加は、本当にタイムリーでした。

Youtubeだけでは無く、WEBリンクやPDFなどもソースとして活用可能です。みなさんもぜひ使ってみてください。

本日のイラストプロンプト

本記事の見出し画像は、ChatGPTを利用して作成しました。そのプロンプトを紹介します。参考にしていただければ幸いです。全く同じイラストは出てこないため、ご注意ください。


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