見出し画像

穴山さんに共感してしまった話

「どうする武田 シーズン1」が最終回を迎えちゃった…
にわかだけど、赤備えの末端と思いこんでる自称武田ファンでした。
画像検索する時も「どうする 武田」「どうする 山県」で検索してる。なかなかいい武田の画像が出てくるのでおすすめです。26話、とってもいい武田だった。私は満足ですよ…
築山殿の描写は賛否両論あって、武田クラスタの皆様の中にも、穴山さんの選択に思うとこがあるのもわかる。わかる。わかるよ。甲斐の冴えわたる頭脳である穴山さんが「戦はいやでございます」に共感する姿、見たくない!っていうの、わかるよ…

わかるんだけど、それはそれ、これはこれで、穴山さんに共感してた。
自分の今の仕事、10年以上続けてるけど、もうマンネリというか、「自分、役に立たねえなぁ…」って、虚無感に襲われることがある。シンプルに「食べるため」で割り切れない隙間に虚無が襲ってくるから、変な勧誘には注意しないと。いや、戦国武将だろうと、現実に疲れ切った穴山さんの姿に、自分自身を見つけてしまった。

田辺誠一をなめてたな…正直、穴山さんの頭巾、史実だから仕方ないけど、描きにくいんだよー!お顔と髪型を見せてよー!と、わめいてたところに、あの滅敬の仮装姿。あの儚さ。あの無理してるような笑顔。ずるい、ずるいよ! 千代が大鼠に気づいて、穴山さんを守りながら刀かまえるとこ、あれ?穴山さんは「受け」かな…なんて思ってすみません、すみません、すみません!

家康たちが築山に乗り込んできた時、酒井様は「穴山殿」呼び。数正さんは「穴山!」って呼び捨て。「お前、殿をつけろよ!!!!!!!」って石川さんを脳内でdisったけど、26話で穴山さんに敬語つかう石川さんに、謝りました。すみません、すみません。穴山さんをいたわってくれて、ありがとう…泣くわ。それにしても、剃髪後の穴山さん、美坊主だった。さすが田辺誠一だ。

真田丸が大好きだから「アナ雪」なんて茶化すことあったけど、勝頼に「人心が離れます!」って苦悩の表情で言うあたり、鷲掴みされてしまった。
山県さん亡き後、勝頼を支える姿に苦悩が入り混じってて、私の好きな中間管理職が凝縮されてた。

設楽原で、山県さんが穴山さんにどんな言葉をかけただろうと妄想した時、最後の言葉は「四郎様を頼む」…うーん、ちょっと違う…。
山県さんも鉄砲の世がきて、赤備えが最後の侍となることを悟ったと思うので、「頼む」という重荷ではなく、祈りのような「四郎様を見届けてくれ」が最後の言葉であってほしいと思ってたら、ほんとに穴山さん、四郎様を見届けてくれて、私は泣きました。

どう家の賛否が分かれてるのも、なんとなくわかる。わかるんだけど、アムロ・レイの「あなたのすべてを好きなわけじゃありません」ってあるじゃないですか。一つでも好きになれたらいい。武田を好きになれたのは幸運でした。私にとっては、いい武田でした。

とりあえず、朝ドラで、穴山さん(野田先生)と山県さん(森有礼)が明治に転生することが確定したので、森さんの出演を戦々恐々と待機中です。


らんまんで見た妄想

いいなと思ったら応援しよう!